学生時代からの友人でもある鳥井紗希と三田春愛。そんな2人が今回、東心斎橋にあるLIVE&BAR 真心場にて初のツーマンライブを開催する。仲の良さが自然と登場から伝わってくる。「こんにちは!クリスマスっぽくしようとするとアイドルみたいになりました!」と元気よくスタート。歌う順番をくじ引きで決めるということで、赤を引いた鳥井紗希がトップバッターを務めることに。
鳥井紗希
力強く華やかな歌い出しから始まり、「トップバッター、鳥井紗希始めたいと思います!!」と手拍子に包まれる中「太陽」がスタート。鍵盤弾き語りで作り出されるポップでキャッチーなメロディ。透き通るような明るい彼女の歌声が会場内の空気感を作り上げていく。続いて、エモーショナルで切なさを感じられるメロディで「わがまま」を披露。1曲目にみせた彼女とはまたひとつ表情を変えて見せてくれる。そんな彼女の歌声が観客一人一人の心の中にスーッと入り込んでいく。
「今日はいつも以上に気合が入ってます!次は新曲です。バラードでみなさんの心を掴んでいくという目標があります。思い出すと泣いちゃうんですが2年前におばあちゃんが亡くなりました。」と涙ながらに話をする。「思い出すとおばあちゃんが作るご飯が大好きでそんなおばあちゃんのことを思って歌います。」と想いを込めて新曲「おばあちゃんの味噌汁」を歌いだす。彼女のおばあちゃんとの思い出。そんな思い出を思い返しながら涙ながら歌い上げる彼女の姿からは、おばあちゃんを愛する気持ち、これから見せたかった振袖姿やウエディング姿などの彼女の未来への想い。観客たちも会ったことのないおばあちゃんの姿が彼女の歌詞や想い、歌声から自然と脳内でイメージされていく。涙を流しながらもおばあちゃんへの感謝を歌に込めて歌いきってくれた。
「歌いながら泣いたのは初めてです。」と涙目をこすりながら感謝を伝えた。次の楽曲では、三田春愛が登場し、ギターを伴奏し、ツーマンらしいコラボの時間が始まった。
2人で届ける楽曲は、彼女が三田春愛の為に作った楽曲「春の音」。
歌詞からは、2人の出会いやアーティストとしてのリスペクト、日頃の感謝、アーティスト同士だからこその嫉妬心、いろんな三田春愛に対しての彼女の感情が込められていた。ギターを横で弾く三田春愛はうれしさと恥ずかしさのような表情を浮かべていた。
三田春愛が退場し、再度ソロのステージに。「最後の曲は私が最初に作った曲です。」と最後に「羽」を披露する。喜んだり大泣きしたりという歌詞のフレーズから今日のライブの彼女の表情をイメージさせてくれる。夢のステージに向けて決意を込めたこの楽曲からは彼女の今後にむけて気持ちも感じることができた。さまざまな表情と楽曲達から見ることができた鳥井紗希という人間性。彼女だからこそ作り上げることができた素晴らしいライブを届けて、三田春愛にバトンをつないでくれた。
三田春愛
ハイトーンのウィスパーボイスで空気感を作り上げ、「三田春愛です!よろしくお願いします!」と「微睡み」からライブはスタート。疾走感のあるアコースティックギターのメロディと彼女の力強く、魅力的な歌声が会場内に響き渡っていく。会場の手拍子が曲に彩りを加えてくれる。「最後まで心いっぱい歌おうと思いますので最後まで楽しんでください。」
続いて、「哀秋」を披露。秋の夜長に揺れ動く心、哀愁漂うメロディと切ない彼女の歌声。ギターを見つめながら弾く彼女の姿からは夏の思い出を思い返しているようにも感じられた。
「2人で初めてのツーマンライブです。スカスカだったらどうしようと心配でしたがこんなに多くの人が来てくれて嬉しいです!いつもお世話になってる大好きな箱でずっとやりたかったツーマンライブの機会を頂けて嬉しいです。ありがとうございます。」今年2周年となる会場、真心場に今回の機会をくれた感謝を伝える。
続いては鳥井紗希が登場をして、コラボステージがスタート。「短大で一緒だった2年間ずっと一緒でした。音楽活動をしてる境遇が2人だけだったこともあって、なんでも話せる関係となりました。友達と音楽で繋がって一緒に歌えることが幸せです。」彼女にとって大切な楽曲「彼岸花」を鳥井紗希がキーボード伴奏を担当しスタートする。鍵盤の音色から漂うジャジーな雰囲気と彼女の色気を感じさせる歌声。ピアノアレンジとなることで原曲とはまた一つ違った表情を見せてくれる。大好きな友達が奏でる鍵盤の音色にのせて歌う彼女の姿はいつも以上に楽しそうでもあり、歌唱力も際立っているように感じられた。楽曲が終わると鳥井紗希はステージを後にする。
「次もサブスクで配信してる曲です。みんなの明日が今日がいい日になりますようにPlanetarium。」今年リリースされたこの曲は、夢に向かって動き続ける彼女がまだ見ぬものを掴みたい希望と共に決意を語った楽曲だ。「シンガーソングライターとして活動をこれまでしてきましたが、シンガーソングライターとしては一旦お休みします。今後新しい姿でやっていくこととなります。これまで生でライブで聞いてくれたことがとてもうれしいです。これからもみなさんに直接伝えることができるライブを大切にして、私の姿を少しでも多くの方に伝えていけたらと思います!」
「今日来てくださったみなさんにエールを送るような曲になってます!みんな、仕事や学校で毎日楽しいことばかりじゃないと思います。音楽の力は偉大だと思います。私もみんなの一部になりたいなと思い最後この曲を送ります。ファイトソング!」
ポップで明るいメロディに会場からの手拍子が贈られる。観客たち一人一人にエールを送るこの楽曲は日々の生活に生きる活力を与えてくれたことだろう。最後は「wowwow」と会場のみんなと歌い一つになってステージを後にした。弾き語りでの活動を一旦お休みすることを発表してる彼女の新しい未来に向けた挑戦への意気込みを感じられる素晴らしいライブだった。
コラボステージ
今回のツーマンライブも終盤となり、最後は、鳥井紗希と三田春愛の2人によるコラボステージ。「この曲は大学時代に2人で作った楽曲です。学生時代、どれだけみんなに頼って生きてきたか、楽しく生きてたか、これから自分らしく歩んで行けたらいいなという想いを込めた楽曲です。大学時代に作りましたが、今ぴったりの曲となった思い入れのある楽曲となりました。学生や新社会人ならではの悩みを詰め込んだ歌詞となってるので聞いてほしいです。」と「動物園」を披露。手拍子、ギターの音色、ピアノの音色が明るい空間を作っていく。コラボならではの2人のハーモニー。短大を卒業して社会人1年目となる年代。大人だけどまだ大人になりきれない葛藤や不安、20歳という年齢だからこそ感じる、やるせない気持ちが込められた歌詞は多くの人に伝わることだろう。
ステージを後にした2人にアンコールの拍手がおくられる。真心場の2周年を記念したTシャツを着て、再登場。
「実は今日のライブは、クリスマスライブというコンセプトでやっていました。最後はクリスマスの曲を作りたいなと思って2人で作った楽曲です。今回のタイトルは3月のワンマンや今日の初企画、今後の一歩に向けた気持ちも込めています。」と最後に「私の第一歩
」を披露する。キラキラと舞う粉雪のような鍵盤の音色。鈴の音のようなギターのメロディ。歌詞やメロディからクリスマスの雰囲気を漂わせ、来てくれたお客さんに素晴らしいクリスマスプレゼントを届けてくれた。
仲良しな2人が初めて開催したツーマンライブ。そんな素晴らしい1日は彼女たちの音楽人生にとって大きな第一歩になったことだろう。
鳥井紗希セットリスト
1.太陽
2.わがまま
3.おばあちゃんの味噌汁
4.春の音(三田春愛ギター伴奏)
5.羽
三田春愛セットリスト
1.微睡み
2.哀秋
3.彼岸花(鳥井紗希キーボード伴奏)
4.Planetarium
5.ファイトソング
コラボ楽曲
1.動物園
e.n.私の第一歩
≪三田春愛SNS≫
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≪鳥井紗希SNS≫
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ライブ情報
2024.3.7(木)
鳥井紗希 21th BIRTHDAY ONE MAN LIVE
『私の人生ハイライト』
南堀江knave
OPEN18:00/START19:00
adv¥3000/day ¥3500
取り置きはSNSのDMまで。
2024.03.09(土)
三田春愛 Birthday One Man Live
『START UP!』
歌う魚
OPEN18:00/START18:30
adv¥3000 / day ¥3500 /学生 ¥2000(+1d)
取り置きはSNSのDMまで。
会場:LIVE&BAR 真心場 -MAHOROBA- https://twitter.com/mahorobalive
カメラマン:会場の皆様方
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