ØMI「To be feat. 三浦大知」
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカルとしても活動するØMIが、三浦大知をゲストに迎えて届けた新曲「To be」。
静けさの中に神聖さと壮大さが共存し、凛とした佇まいを感じさせるバラードナンバーに仕上がっている。
神秘的なサウンドに寄り添うように、三浦大知のやさしくぬくもりのある歌声が聴き手を楽曲の世界へと導き、ØMIの色気ある声が重なり合うことで、幻想的で深みのある世界観が広がっていく。
三浦大知はこれまで多くのアーティストとコラボを重ねてきたが、今回もØMIとの相性の良さが際立つ。2人の個性が互いを高め合い、聴くたびに心が洗われるような、上質で美しい楽曲に仕上がっている。
Dolly Varden「豹脚蚊」
オルタナティブロックを軸に、多彩なルーツを持つメンバーそれぞれの個性を融合させたサウンドで“ロックの新回答”を提示し続けるDolly Vardenが、今週も新曲をリリース。先週紹介した楽曲とはまた違った表情を見せるからこそ、毎回新鮮な驚きがある。
今作「豹脚蚊」は、繊細な鍵盤の音色と、芯のあるボーカルの歌声が静かに物語を紡ぎ始め、徐々にバンドサウンドが膨らんでいく構成。情緒と熱量が絶妙に溶け合い、やさしくも夏の空気感をまとった1曲に仕上がっている。
Dolly Vardenの振れ幅の広さと、楽曲ごとの丁寧なアプローチが光る今作。ぜひその変化と奥行きを感じながら聴いてみてほしい。
Unvivid「Somebody to love (feat. SOMAOTA)」
Unvividの4ヶ月連続リリース企画の第2弾となる本作は、バンド初のフィーチャリング楽曲。ゲストには、Black petrolやDUCK HOUSEでも活躍するMC・SOMAOTAを迎え、これまでにない新たなアプローチを見せている。
“無償の愛”をテーマに描かれた今作は、Unvividのボーカルによる繊細かつ深みのある歌声と、SOMAOTAの言葉選びが光るリリックが美しく融合。バンドの持つエモーショナルなサウンドが、愛情の輪郭をより鮮明に描き出している。
コラボレーションによって生まれた新たな化学反応が、Unvividというバンドの表現の幅広さと進化を感じさせる。今後の展開にもますます期待が高まる1曲だ。
短編画廊「幽霊船」
先日開催した主催イベントにも出演してくれた短編画廊が、新たな楽曲「幽霊船」をリリース。
“幻想と喪失の海を彷徨う音の旅──静寂と轟音が交錯し、心の奥深くへと誘う”という表現がぴったりのサウンドスケープが広がる今作は、神秘性と繊細さをあわせ持つ、まさに短編画廊の真骨頂ともいえる1曲だ。
穏やかで幻想的なメロディラインに、感情をたっぷりと含んだボーカルが重なり合い、心の深部にそっと染み渡っていく。
6分19秒という長尺にも関わらず、その一秒一秒が意味を持ち、情景や感情が自然と浮かび上がる仕上がりとなっている。
“アートロック”を掲げる彼らだからこそ表現できる、音と心がゆるやかに共鳴するような美しい楽曲。ぜひ聴いてほしい。
ナガトモユリ「HEADACHE」
8月5日に渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライブを控えるナガトモユリが、ニューEP『endless』をリリース。
このEPには、RYOが上半期インディーズベストソングにも選出した『IKUSA』も収録されている。
今作「HEADACHE」では、彼女の凛とした芯のある歌声に、リズミカルかつ軽快なバンドサウンドが絡み合い、これまでとはまた違った表情を見せてくれる。
『IKUSA』のような重厚で力強い一面とは対照的に、洗練された疾走感と浮遊感が共存するような、軽やかさと深さを感じる仕上がりだ。
毎回、楽曲ごとに新たな一面を提示してくれるナガトモユリ。今回のEP『endless』は、彼女のアーティストとしての振れ幅と成長を存分に感じられる1枚。
ワンマンライブを前に、ぜひ聴き込んでおきたい作品だ。
ナツノコエ「ハレーション」
愛知県出身のシンガーソングライター・ナツノコエが、この夏にぴったりの新曲「ハレーション」をリリース。
今年はCMソングやドラマ主題歌など、多くのタイアップを担当し注目を集めている彼女だが、今作でもその存在感をしっかりと示している。
壮大に広がるストリングス、心にすっと届く清涼感のある歌声、そして高揚感を生むバンドサウンド。
それぞれが重なり合うことで、まるで真夏の空に広がる光と影のコントラストのような、鮮やかで美しい音の景色が描かれている。
“夏を駆け抜ける”という言葉が自然と浮かぶような爽快さと透明感を持った1曲。
この夏の風景とともに、ぜひそばに置いてほしい楽曲だ。
今週のオススメの6曲は以上です。
AWAでは、上記の6曲を含めた30曲を収録したプレイリストを公開しています。
AWAプレイリスト 収録
ØMI「To be feat. 三浦大知」
tuki.「ギルティ – Guilty」
クリープハイプ「ざらめき」
TWICE「ENEMY」
Ayumu Imazu「HOWL」
ゆず「シビレル」
Mega Shinnosuke「ナードと天使」
Laura day romance「ライター」
claquepot「ランダバ」
Furui Riho「ちゃんと」
鈴木 愛理「ゼロイチ」
Lavt「涙のスイマー」
ammo「アイスクリンラブ」
KANA-BOON「三原色」
シンガーズハイ「延長戦」
NEE「最低の証」
yonige「strattera」
メリクレット「透水」
Daisycall「nona」
Madam’s「君が綺麗」
Dolly Varden「豹脚蚊」
Unvivid「Somebody to love (feat. SOMAOTA)」
短編画廊「幽霊船」
nene Is.「I WILL BE」
ナガトモユリ「HEADACHE」
ナツノコエ「ハレーション」
とっこのんか「愛ス」
ん・フェニ「SPARK SPARK」
雨と理科室「くだらない」
終日柄「synopsis」
プレイリストはこちら
“【2025/07/30オススメ新曲】RYO Weekly Music Selection” by RYO on AWA https://mf.awa.fm/4l68LVK
今週も読んでいただきありがとうございました。来週もお楽しみに!