【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/08/13≫

9月22日に2nd Full Album『No.Ⅱ（ナンバーツー）』の発売を控えるNumber_i。そのアルバムから先行配信された新曲が「未確認領域」だ。今作は、メンバー3人がディスカッションを重ねて制作した一曲で、生演奏を取り入れることでこれまでとは違った進化を感じさせる。まさに、グループとして“未確認領域”へ挑む姿勢を映し出した楽曲といえるだろう。勢いを増す彼らが、この先どのようなアルバムを完成させるのか、期待が高まる。

ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』の主題歌として書き下ろされた一曲。宮沢賢治の詩集『春と修羅』をモチーフに制作されており、ドラマ内でも数多く引用される賢治の言葉と響き合うように物語を彩っている。心地よくもどこか儚さを秘めた歌声の中に、文学的なアプローチが感じられるのも印象的だ。作品世界をより一層豊かに広げてくれる楽曲として、ドラマとともに楽しんでほしい。

夢を追い、日々を懸命に生きる人へのエールとして書き下ろされたナンカノユメの最新楽曲。「north」はギター・daishiの地元である北海道を、「sunny」はその地に差し込む希望の光を意味している。さらに、daishiが敬愛する北海道コンサドーレ札幌への“非公式応援ソング”という側面も持ち、昨年の「ミライノヒカリ」と対をなすような、燃える情熱＝アオイホノウを描いたナンバーだ。
また、MVは私が共催したイベント「Music Festival Radio Dream」で撮影されたもので、当日の熱気や景色を思い出させてくれる仕上がりに。ぜひ楽曲とともにチェックしてほしい。

当日のライブレポートはこちら
https://oncan.techbarge-web.com/archives/5700

大阪出身のシンガーソングライター・ニューアヤカが放つ最新シングル。そのタイトル通り、夏にぴったりのポップチューンだ。照りつける太陽のように明るいメロディとキャッチーなサウンドは耳馴染みがよく、彼女の伸びやかな歌声と合わさることで聴く人の気持ちを一気に夏へと連れ出してくれる。
今年3月にリリースされた1st Full Album『ニュー』をきっかけに、個人的にも注目しているシンガーソングライター。今作を通して、彼女のさらなる成長と可能性を感じさせる。

先日イベントにも出演したShaftrayが、早くも新曲「Lost at Sea!!」をリリース。これまでロックサウンド全開の力強い楽曲から、聴かせるバラードまで幅広く魅せてきた彼らだが、今作は一転してポップでキャッチーなナンバーだ。軽快なメロディに乗るボーカルの歌声が一層かっこよさを引き立て、耳に残る中毒性を放っている。これまでの作品とは異なる表情を見せながらも、確かな存在感を示す一曲。個人的にも、これからの活躍を追い続けたいバンドのひとつだ。

平成ポップでキャッチーな5人組ガールズバンド・スプリーガルが、1st Mini Album『メルト・サマー・ラブ』をリリース。先日紹介した「鳳仙花」を含め、この夏に聴きたくなる楽曲が詰まった一枚だ。

中でも「ソフトクリーム」は、これまでライブで披露されてきた人気曲で、ずっと音源化を待ち望んでいた一曲。ソフトクリームのように甘く耳に残るメロディに加え、途中で変化していく展開がクセになり、聴くたびに新しい発見がある。個人的にもライブで聴いた時から特に印象に残っていて、音源として改めて聴けることが本当に嬉しい。