【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/03/05≫

「い・ろ・は・す」の新CM「い・ろ・は・す　きっとあしたも、いい感じ」編の使用楽曲。「いつの時代か分からんような曲」と彼自身が語っている今作は、心地よいメロディと彼の優しい歌声で作られる浮遊感のあるサウンドが心にスーッと入ってくる。どこか懐かしさのようなものも感じられるが、どの時代・どの国で聞かれても違和感のない空気感が漂っている。毎年新曲を出すたびに彼の持つ安心感と新たな表情を併せ持っている楽曲達がリリースされるので、毎回楽しみでしかない。

timeleszの新体制後の初リリース楽曲。新体制のスタートが伝わる華々しさと一人一人の個性ある歌声を全体から感じられる。また、グループとしての決意が伝わってくる歌詞も今後を期待させてくれる。また、同時にリリースされたこれまでの楽曲を厳選して収録されている「Hello! We’re timelesz」　の選曲が素晴らしい。「人生遊戯」「RUN」「RIGHT NEXT TO YOU」「Anthem」などの12曲。もちろんまだまだ好きな楽曲はあるのだが、幅広い人に聞いてほしい12曲と言われたら同じ選曲をするだろう。

全曲解禁もうれしいが、12曲というアルバム1枚分の楽曲数は、気軽に聞きやすい曲数かつループで聞きやすい。今回のオーディションをきっかけに聞きたい人にも優しいというのが、チャート上位に複数曲チャートインした理由だろう。

今回の新曲と合わせて「Hello! We’re timelesz」の楽曲達は、グループの楽曲の振れ幅に驚かせること間違いなしなので、普段聞かない人もぜひ聞いてほしい。

ドラマ『トーキョーカモフラージュアワー』の主題歌。レトロな空気感を醸し出すサウンドは癖になっていく。楽曲を聞いた時、80年代シティポップを彷彿させる音楽性でこれまでの楽曲達とギャップのある1曲に仕上がっていたので驚かされた。ただ、驚いたのはそれだけでない音楽とギャップのあるMVだ。クールに踊り続ける彼らの姿を見ているとまた楽曲の持つ空気感は変わっていく。デビュー以降彼らの存在がどんどん好きになっていっているが、より一層ファンにさせてくれた作品かもしれない。

ダンスアーティストGANMIがw-inds.とコラボレーション。作詞・作曲はw-inds.メンバーの橘慶太が手掛けている。爽やかでリズミカルなサウンドは心地よい。だがそれだけでなく前衛的な世界観も感じられるから面白い。先日紹介をしたw-inds.「Who’s the Liar」のMVとも親和性があるので、どちらの楽曲も是非チェックしてほしい。今回のコラボは2025年を代表するコラボソングになるといっても過言ではないだろう。

​ありのままのあなたを受け入れる肯定派シンガーソングライター・ナガトモユリの最新曲。艶やかで芯のある彼女の歌声とエネルギッシュなバンドサウンド。以前にも彼女の楽曲を紹介したことがあるが、今回こんな表情も見せるのかと驚かせてくれた。8月5日に渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブをすることが発表している彼女。そんな彼女のワンマンに決意が詰まった楽曲に仕上がってる。この楽曲と共に走り続ける彼女の活動をこれからも応援していきたい。

ロックバンド・Nape(ネイプ)の最新曲。今作は、「夢を追う若者が現実との葛藤を乗り越え、信念を貫く姿」をテーマに制作された楽曲。心地よいビートに色気のあるボーカルの歌声。情熱を感じられるギターのサウンド。夢を追う若者をテーマにした楽曲は比較的、疾走感のあるサウンドが一般的に多い印象がある。でも、実際のところ現実と葛藤を乗り越えているとエネルギッシュな瞬間ばかりではない。悩みながらも前にゆっくりと進んでいく。そんな考えながら進んでいる様子が歌詞とメロディからしっかりと伝わってきた。