【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/11/26≫

11月12日にリリースされたアルバム『FYOP』に収録されている本作は、ドラマ「イグナイト -法の無法者-」の主題歌。B’zらしい重厚なロックサウンドと、唯一無二の歌声が全編を貫く1曲だ。
衰えることなく進化を続けるエネルギーの高さが、イントロから一気に引き込んでくれる。長年聴いてきたファンにとっても“これぞB’z”と言いたくなる強さと迫力が詰まっている。
ドラマ視聴者としても、この楽曲が配信で楽しめるようになったのは嬉しい限り。ぜひアルバム全体も通して聴いてほしい。

セルフプロデュースのもと、作詞は山下本人、作曲はBTSなどを手がける韓国プロデューサー・Pdoggが担当した1曲。
彼女の残した消せない記憶を“タトゥー”に例え、その存在をアーティストになぞらえるという、繊細で深みのある世界観が魅力だ。

おしゃれでどこか懐かしさも漂うサウンドに、色気を纏った山下の歌声が重なり、唯一無二の空気をつくりあげている。
先日テレビで『抱いてセニョリータ』を披露し話題を集めた山下智久。過去曲のサブスク解禁にも期待が高まる、今聴いてほしい1曲。

バーチャルアイドル・星街すいせいをゲストに迎えたコラボ楽曲。
WurtSは「音楽の視野をもっと広げたい」という思いから本作を制作したと語っており、星街すいせいの圧倒的な歌唱力と表現力が、楽曲全体に新たなエッセンスを加えている。

ジャンルを越えて活躍するWurtSならではの広い音楽性と、星街すいせいの存在感が重なり合い、これまでにない新しい世界観を提示する1曲。癖になるメロディラインが中毒性を生み、何度も聴き返したくなる作品に仕上がっている。

同世代バンド・CLAN QUEENを迎えた今作。2024年ブレイクアーティストとして選出したCLAN QUEEN、そして2025年ブレイクアーティストとして選んだmuque——この2組がコラボするというだけで胸が高鳴った。
muqueのやさしく包みこむ歌声と、CLAN QUEENのキュートで爆発力のあるボーカル。その対比がまるで一つのショーを見ているかのような躍動感を生み、楽曲全体に“化学反応”として響き渡る。
ライブで生で体感したくなる高揚感のある仕上がりで、両者の魅力が最大限に引き出された1曲だ。

12月24日(水)リリースのアルバム『合歓る – bridges』より、先行シングル。
疾走感あふれるトラックに、井上花月の柔らかな声で描かれる切ない物語。ふたりの距離を描いた歌詞が胸に刺さり、アルバムへの期待がさらに高まる。
先日ボロフェスタでライブレポを担当して以来、自分の中でも好きが深まったアーティスト。この曲はまた新しい一面を見せてくれる1曲になっている。リリースが楽しみだ。

心の距離がすれ違う瞬間でさえ、どこか愛おしさへと変わっていく——そんな想いを丁寧に描いた、Lala渾身のミドルバラード。
定期的に楽曲紹介をしている中でも、確実に注目度が上がってきていることを感じるアーティストだが、ポップやロックだけでなく、しっとりと聴かせるバラードでも強い存在感を放っている。

情景が浮かぶような言葉選び、心をさらっていくキュートな歌声、そして聴かせどころのギターソロ。そのすべてが、楽曲の世界観をやさしく包み込んでいる。
これからの活動にも、引き続き期待していきたい1曲。