【ライブレポート】KenKen×GAKU ENDO≪GAGAFEST2023≫

2023年12月21日

大阪から3時間以上バスに揺られて到着をしたのは、京都府の京丹後BEATCAMP。こちらで開催されたのが今年2度目の開催となる音楽好きが0から創る本気の野外フェス「GAGAFEST(⁠ガガフェス)⁠」。そんなGAGAFESTのライブレポートを1日1組ずつ紹介していきます。

KenKen×GAKU ENDO

日も跨ぎ夜も更けていく中、GAGAFESTでは音楽が奏でられていく。お酒を飲み、音楽を楽しみ、キャンプを楽しみ、各々が自由に過ごす会場。そんなGAGAFESTも第2部の終幕の時間がきた。トリを務めるKenKen×GAKU ENDO。

『寒いから早めにやろう。空を見上げるとオリオン座が輝いているね。皆さんの頑張りで見ることができましたよ。こんな優しいフェスはなかなかないです。皆さんよく頑張りました。最後までできたね拍手。』と会場は暖かい拍手で包まれる。
DJのGAKU ENDOがスタートの合図を流すと、彼の作り出すサウンドに乗せて、KenKenがベースを奏でていく。ベースとは思えないような技術で演奏をしていくその姿は、ベースを抱いているといってもいいかもしれない。ベースのサウンドと共に色鮮やかな照明が輝きを見せる。もはやこの照明すら彼のサウンドが操作しているかのようだ。

アドレナリンが放出されている人々の鼓動を高まらせるベースとDＪの技術。ボルテージをあげるかのように加速し続けるサウンド。『踊りに来たんでしょ、みんなー！』とKenKenが煽ると体をより一層くねくねさせて踊りだす観客たち。
『GAGAFEST！』と叫びながらも奏でつづける。スモークが広がるステージに2人のテクニカルな演奏に目を奪われていく。

急に音響が落ちるトラブル。そんなトラブルさえも演出かのように盛り上げていく。髪を揺らしながら爆速の指遣いで弾き続ける。DJのサウンドがそんなベースラインの可能性を広げていく。彼らの作り出す音が煙に変わっていくかのように観客席にスモークが風で流れていく。『だれか、酒を貸して』と会場の観客たちにお酒をもらうと飲み干して、パワーへと変え、これまで以上のスピードで弾いていく。

『俺はKenKen！東京からGAGAFESTにやってきたぜ！』
音と音とが重なり合い、会場のボルテージは上がり続けていく。
『今日はありがとうございました！昼の2時から飲んでるぜ。カイロや軍手もらった、みんなのために音楽やってるので来年も再来年もまたあいましょう！人に優しくしたらまたあえるよ。ありがとう！来年も呼んでくれよな。また会おう！』と感謝を伝えてステージを後にした。

開催ができるかも怪しかった朝。天気にも左右されて運営の方々は大変だったことだろう。そんな運営チームのイベントにかける想いはアーティスト達に愛となって伝わっていた。音楽好きがフェスをしたいという気持ちでスタートしたこのイベントは様々な人に幸せを届けて無事2回目が幕を閉じた。