【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/05/28≫

5月28日にリリースされた7thシングル『GRIT』。今作は、「2000年代HIPHOPを現代に昇華させたトラックに乗せて、これまでの成功の秘訣を言うならば不屈の精神である、と世界に向けて新たな一歩を宣言する自分達の今までとこれからを描いた、アグレッシブなHIPHOPチューン」と語られている楽曲。ワールドツアーに挑戦をしている彼らだからこそ、これまでの感情とここで立ち止まることはないという精神が伝わってくるリリック。クールなMVの中には日本らしさも節々から伝わってくる。2分半という短い尺の中でBE:FIRSTの個性とエネルギーを十二分に表現させた作品ともいえるだろう。HIPHOPの楽曲だからこそ、ラップのかっこよさはもちろんなのだが、パフォーマンスのクオリティの高さで彼らの魅力が最大限感じられる1曲。
いろんな意見が飛び交うが、個人的には彼らのパフォーマンスは唯一無二のものがあると断言できる。彼らは、最高の音楽と最高のエンタメを作り出している存在なので、どんな状況でも応援し続けていきたい。

Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が、約4年ぶりとなるソロ作品「絵画」をリリース。
“惨めで哀れな私を美しく飾って見てほしい”という切ない願いを、アンビエントなサウンドに乗せて繊細に歌い上げた1曲だ。

MVでは自らダンスで楽曲の世界観を表現しており、視覚と音の両面でその想いが伝わってくる。
バンドでは見られない、新たな側面が垣間見えるソロならではの魅力が光る。

演技やバラエティでも活躍の幅を広げる彼が、今後どのような音楽を生み出していくのか。
その動向から目が離せない。

ミッキーマウスの新たなオフィシャルテーマソングとして発表された今作は、2016年の「What We Got（Mickey’s Birthday Song）」をベースに、King & Princeが日本語詞を手がけた特別な1曲。

オリジナルアレンジが施されたサウンドに、2人の優しい歌声が重なり、聴くだけでディズニーの世界へと自然に引き込まれていく。

ミッキーと共演する姿は、まるで彼ら自身がディズニーキャラクターのようなハートフルさ。
この楽曲が持つ夢と温かさ、そしてこの偉業をもっと多くの人に届けたい。

2025年のブレイクアーティストにも選出されたエルスウェア紀行。今作「とわの祭り」は、2021年リリースの「少し泣く」から続くテーマをさらに掘り下げた1曲となっている。

心地よいメロディラインに、優しくも儚げなスモーキーな歌声が溶け合い、静かに心の奥へと染み込んでいく。
楽曲全体を包み込むストリングスの響きが情景に彩りを与え、聴く者の想像力を自然と引き出してくれる。

確かな物語性と深い感情表現で魅了する彼らの今後の展開にも、ますます注目したい。

“良質ポップス”を届けるシンガーソングライター、Ryo Yoshinagaの最新曲「amari」。
今作は、心の奥の痛みにそっと火を灯すような、ソウルとポップスが美しく溶け合った渾身のバラードだ。

不安や傷を抱えた夜に、少しずつ明けていくような希望の光が、リリックと心地よいメロディラインからじんわりと伝わってくる。タイトルの“amari”はラテン語で“愛されること”を意味し、この曲もまた、聴く人の心にそっと愛情を届けてくれる。

疲れたときにこそ聴いてほしい、優しく寄り添ってくれる1曲。

岡山発の4ピースロックバンド、ヴェロニカにさよなら。が最新曲「雨宿」をリリース。
降り続く雨の中で滲む“哀”と“希望”を描いたこの楽曲は、静かに、しかし深く心の奥に染み込んでくる。

これまでに3曲を発表しているが、毎回まるで別のバンドのように表情が異なり、その振れ幅の大きさが音楽としての面白さを生んでいる。

そんな彼らを、私自身がぜひライブで観たいと思いお誘いしたのが、7月13日(日)大阪で開催する「Music Festival Radio Dream Vol.4」。
彼らのステージがどんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方がない。