何見つめてる?皆川溺が『タクシードライバー』をリリース

東京都出身、2006年生まれの音楽家、皆川溺が新曲『タクシードライバー』をリリースした。記憶、ケーブル、甲州街道、窓、スプライト、排水口、電車、プール、富士山、カナヘビ、マンホール、網戸、渋谷、ウサギ、曇天、血管、木漏れ日、スニーカー、暗闇、ペティナイフ──目に映る風景や、その断片の隙間に潜んだイメージを手がかりに、楽曲を制作している彼が今回目を付けたのは、自動車運送業。ざらついたギターサウンドと気怠い歌声が交差する、皆川溺らしい楽曲になっている。深夜高速でつい目が覚めてしまった時の、あの謎の熱っぽさに、あなたも覚醒するものがありそうだ。

【リリースコメント】

酒の呑み過ぎでおれはフラフラだった。道玄坂で大きく口を開けて客を待ってる、黒い魚に乗っかった。
「すみません、けっこう遠いんですけど大丈夫ですか?」しばらくグルグル湿ってる現実との駆け引きに負けそうになりながら、夜の首都高速道路リバーにうまいこと流されていたのだけれど、だんだんとアルコールが抜けてきて、窓の景色に意識を向けられるようになってきた。
なんかさあ、「おい、おまえさん。いっそのこと小仏トンネル突き破って、サンクトペテルブルクまで連れていっておくれよ。」