【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/07/02≫

こちらは、私が公式ユーザーを務めるストリーミングサービスの AWAで毎週水曜日に公開される『【邦楽】今週の最新曲』というプレイリストを全曲聞いてオススメの楽曲を紹介しています。今回は、299曲の中からおすすめの6曲を紹介します。ぜひ、新曲と出会うきっかけに。

Mrs. GREEN APPLE「Carrying Happiness (Tokyo Disney Resort Version)」

東京ディズニーリゾートのスペシャルイベント「サマー・クールオフ at Tokyo Disney Resort」のテーマソングとして制作された今作。毎月のように話題曲をリリースしているMrs. GREEN APPLEが、今回はディズニーとタッグを組み、夏のさわやかさとテーマパークのワクワク感を詰め込んだポップな1曲を届けてくれた。

楽曲全体に広がる高揚感と軽快なメロディは、まるでディズニーのパレードを目の前にしているかのような多幸感に包まれる。
このコラボレーションは、ミセスの音楽に初めて触れる新たな層のファンとの出会いにもつながるだろう。

TUBE / FRUITS ZIPPER「ファミリー・サマー・バケーション」

TUBEのデビュー40周年を記念して制作されたコラボアルバム『TUBE×』から先行配信された1曲。
“父娘の夏休み”をテーマにした本作は、TUBEの名曲『あー夏休み』と、FRUITS ZIPPERの代表曲『わたしの一番かわいいところ』のフレーズを思わせる要素をサビに盛り込み、世代を超えた“夏の思い出”を表現している。

TUBEの陽気で力強い歌声と、FRUITS ZIPPERのキュートで明るい歌声が絶妙にマッチし、思わず口ずさみたくなるような中毒性の高い1曲に仕上がっている。
実際に親子ほど年齢の離れた異色のコラボではあるが、だからこそ互いの良さが引き立ち、それぞれのファンが新しい音楽との出会いを楽しめるような作品となっている。

アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」

TVアニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマとして書き下ろされた1曲。
ダークで不気味な空気感を纏いながらも、どこかポップさや軽快さを感じさせるサウンドは、まさに『ダンダダン』の奇妙で魅力的な世界観と見事にシンクロしている。

1期オープニングのCreepy Nuts「オトノケ」にも登場した“ダンダダン”というフレーズが、本作にも引き継がれているのが印象的で、シリーズを通しての一体感を感じさせてくれる点もファンには嬉しいポイント。

注目作品の主題歌ということもあり、これまで以上に多くの人の耳に届くことになるであろう楽曲。
アイナ・ジ・エンドの唯一無二の歌声と、楽曲の持つ中毒性が、『ダンダダン』の物語とともに強烈な印象を残していく。

TOMOO「LUCKY」

TVアニメ『CITY THE ANIMATION』のエンディング主題歌。2025年にリリースされた2作目となる本作は、穏やかで心地よい1日をイメージさせる、優しさにあふれたポップチューン。TOMOOの柔らかく包み込むような歌声が、日常にそっと寄り添ってくれる。

歌詞には「夏」や「とろけた太陽」といった季節を感じさせる言葉が散りばめられているものの、楽曲自体は落ち着いた雰囲気に仕上がっており、季節を問わず耳にしたくなるような普遍性を持っている。

きらきらとした感情をそっと包んでくれるこの1曲は、まさに“いまのTOMOOらしさ”を体現しているといえるだろう。

Bray me「ボーダーライン」

今年、東名阪クアトロツアーを成功させたBray meが早くも新曲をリリース。ライブバンドとして着実にステージを駆け上がっていく彼女たちの、過去と未来をつなぐような決意が感じられる1曲。

大阪でのツアーを拝見した際、観客の熱量と、それに真正面から応えるような真っ直ぐなパフォーマンスに心を打たれた。まっすぐに言葉を届ける彼女たちの姿勢が、この楽曲にも強く表れている。

きっとこの曲は、聴いた人それぞれの“境界線”を超える勇気やエネルギーをくれるはず。私自身も、改めて前に進もうと思わせてくれる1曲となった。

かたこと「PRISM」

神奈川県・湘南発の3ピースロックバンド、かたこと。夏を感じさせる疾走感のあるバンドサウンドと、華やかでさわやかなボーカルが、まるで“青春のワンシーン”を思い出させてくれる。

先日、ライブを初めて拝見した。名前は知っていたものの、楽曲をしっかりと聞くのはこれが初めて。それでも、一瞬で心を掴まれた。自然と笑顔になるようなポップで楽しいサウンド、そこにある優しさ、そして会場全体がひとつになるような一体感。気づけば、また観たいと思わせてくれるバンドになっていた。

この「PRISM」も、そんなライブの熱とバンドの魅力が詰まった1曲。聴くたびに、夏と青春の記憶がキラキラとよみがえる。

今週のオススメの6曲は以上です。
AWAでは、上記の6曲を含めた30曲を収録したプレイリストを公開しています。

AWAプレイリスト 収録

Mrs. GREEN APPLE「Carrying Happiness (Tokyo Disney Resort Version)」
二宮和也 「未来花」
TUBE / FRUITS ZIPPER「ファミリー・サマー・バケーション」
Suchmos「Eye to Eye」
TENBLANK「Crystalline Echo」
UVERworld「EPIPHANY」
キタニタツヤ「なくしもの」
東京スカパラダイスオーケストラ 「クローズド・アーカイヴ VS. TK(凛として時雨)」
アイナ・ジ・エンド「革命道中 – On The Way」
優里「輪廻転生」
コブクロ 「THIS IS MY HOMETOWN」
SKY-HI「At The Last」
TOMOO「LUCKY」
WANIMA「分岐点」
yutori「月と私のかくれんぼ」
フレデリック「悪魔」
はしメロ 「ときはなて!」
Bray me「ボーダーライン」
SUKEROQUE「滞納」
台所きっちん「春」
琳子「ねっくれすが錆びる前に」
AKAMONE「さよならららら」
かたこと「PRISM」
Shaftray「Antithese」
ミーマイナー「足りないとこ」
らそんぶる「夢を見よう!」
The Gentle Flower.「線香花火」
t.r.a.n.e「DAWN」
Grass-Hopper「妙夏」
豆原百音 「初恋」

プレイリストはこちら
https://mf.awa.fm/402ITTd

今週も読んでいただきありがとうございました。来週もお楽しみに!