次世代のDIYロック・シーンで注目を集める3名のアーティストがコラボリリース

2025年9月9日

DIYオルタナティブロックを掲げる sammy. /REVERSIES が、ボカロP カフェインジャンキー、シンガー歌雨たうと手を組み、異なるカラーを持つ2曲をリリースした。

「ヘイターブレイカー」： 怒りや自己嫌悪を叩きつけるラウド・エモチューン。攻撃的なラップとシャウトが交錯し、現代の鬱屈を“壊して進む”衝動を描く。

「Wander -Haikai-」： 重厚なギターと浮遊感あるシンセが交差するハイブリッドロック。孤独の中でも前に進もうとする感情を繊細かつ力強く描き出す。

それぞれ異なる表情を見せながら、3者の個性が交差し、唯一無二の世界を形づくった2曲とのこと。リスナーにも新鮮に感じ取れるものがあるだろう。

【Hater Breaker】

カフェインジャンキーのキャッチーなビートに、鬱屈した感情と切実な叫びを乗せた、ボカロカルチャー×エモ／グランジロックのフォーマットに融合させた1曲。エネルギッシュに悩みを吹き飛ばすような現代ロック。“壊してでも進みたい”という強い意志と、自身を守るための痛々しいまでの反撃の意思が感じられる。カフェインジャンキー × 歌雨たう × sammy. /REVERSIES、現代の呪いをぶっ壊す新曲「ヘイターブレイカー」。ラウド×ボカロ×エモの異色トリオが放つ、破壊と再生のアンセム！
■ 痛みも怒りもぶつけて、全部“壊して”進め！楽曲は、カフェインジャンキーによるビートを軸に、歌雨たう・sammy./REVERSIESの二人が歌詞とメロディを共同制作。sammy.はMixエンジニアも担当し、ジャンルの垣根を越えたエネルギーを実現。”愛と呼ぶには拙すぎて””どうしたって変われないよ”というフレーズに代表されるように、もどかしさや自己嫌悪を包み隠さず綴った歌詞と、疾走感あるバンドサウンドが融合したラウド×エモチューン。叫びのようなボーカルとラップ的フレーズが交錯しながら、破壊と再生をテーマに駆け抜ける2分半。

【Wander -Haikai-】

sammy.が手がけた生々しい歌詞とボーカルに、カフェインジャンキーの緻密で立体的なアレンジ重厚なギターリフと浮遊感のあるシンセサウンドが共存するハイブリッドな質感。そして余白を活かしたミックスによって、sammy.の声が放つ繊細さと激しさが際立つ。特にでは、孤独の中で生まれるわずかな光のような広がりが生まれ、聴き手を深い感情の渦へと引き込む。「内面の混沌」と「希望の断片」が同居する音像は、両者のコラボレーションだからこそ実現できたバランスと言える。歌詞の冒頭を飾るのは「最低な夜に／僕は今日もひとり」という、冷たくも切実な言葉。繰り返される孤独のモチーフは、自己嫌悪や後悔、赦されない罪の意識を抱えながら「それでも生きている」という現実を突きつける。

交錯する二言語の行き来が、感情の陰影と普遍性を際立たせる。そして日本語の詩的な表現と、英語による感情の吐露が自然に融合しており、言葉の壁を越えて痛みと祈りの感情を共有できる楽曲に仕上がっている。「Wander -Haikai-」は、孤独に苛まれるすべての人に寄り添う1曲になっている。 sammy. /REVERSIES の心の奥から紡がれた言葉と歌声に、カフェインジャンキーの研ぎ澄まされたサウンドが重なり、ただのコラボレーションを超えたここにしかない音楽が鳴っている。