【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/10/01≫

バンド史上初となる6ヶ月連続新曲リリースを締めくくる2025年最後の楽曲。鮮やかなメロディと美しい歌声が心に染み渡る。これまでの6作品を改めて聴き直すと、バンドがいかに音楽の幅を広げ、挑戦し続けた一年だったかがよくわかる。

大森元貴はこの楽曲について「この曲の前後で作家としての想いが変わった」と語っており、バンドにとっても大きな転機を象徴する作品となっている。節目を飾るにふさわしいこの楽曲は、これからも多くの人に聴かれ続ける1曲になるだろう。

NHK連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌として親しまれてきた楽曲が、最終回のラストでオーケストラバージョンとしてサプライズ披露された。朝ドラの主題歌が物語を締めくくるアレンジで流れるのは異例で、作品を見ていた視聴者に驚きと感動を与えた。

初めは物語に合うのか疑問視されていたが、ストーリーが進むにつれてその世界観と楽曲の親和性が浮き彫りになり、最終回のアレンジはまるで物語と共に成長したかのように感じられた。原曲の力強さと、アレンジによる深みと温かさがそれぞれの魅力を際立たせており、どちらも忘れられない作品となった。

タイトルの通り“ごはん”をテーマに、大切な人との時間や、自分を大切にするひとときを優しく描いた楽曲。作曲は橘柊生（DJ,Key）と泉大智（Dr）、作詞は北村匠海（Vo,G）が担当。日常にそっと寄り添うような温かさがサウンドから伝わってくる。

MVは、彼らの代表曲『沈丁花』のその後を描くストーリー仕立てになっており、楽曲の優しさと映像の余韻が美しく重なり合う。何気ない日常を彩るこの曲は、聴く人に安心感と心のぬくもりを届けてくれる。俳優として『あんぱん』での北村匠海を知った人にとっては、DISH//の音楽活動を通して彼の表現力の広さや努力がより伝わる作品だ。

WEST.がこれまでリリースした全シングル（24タイトル135曲）と全アルバム（12タイトル225曲）合計360曲のサブスク配信をスタート。個人的にもブログでアルバム全曲レビューをしてきていたアーティスト。グループとしての変化を楽曲を通じて感じ取ってきていた。配信をされてから改めて楽曲達を聞いているけど、彼らは苦労をしながらも目の前のファンに向き合ってきた歴史が伝わってくる。配信楽曲しか、この新曲記事では扱っていなかったが今後は、WEST.の紹介できるので嬉しい。

心を震わせる歌声と旋律で時代を彩る鍵盤弾き語りシンガーソングライター立花綾香が、秋の香りとともに甦る君との記憶。
恋と愛の境界を描く、切なくも凛としたラブソングをリリース。儚くも美しい彼女の歌声と壮大かつ美しいストリングス、繊細に楽曲を彩るピアノの音色。その一つ一つが重なり合い、脳内で歌詞の世界観をイメージさせてくれる。彼女の歌声が個人的にもとても好きだなと改めて思わせてくれた1曲。

2025年4月よりボカロ楽曲の発表をスタートした夜篠ケンジ。
3カ月連続リリースのラストを飾る3作目となる本作は、揺れる葛藤の中で “変わりたい” と願う心にそっと寄り添ってくれるような楽曲です。

子どもも大人も、日々の中で迷いや葛藤を抱える瞬間があるもの。そんな時、この曲が差し伸べる手は温かく、聴く人の背中をそっと押してくれる。
初音ミクの透明感のある歌声と切ないメロディラインが、希望への一歩を踏み出す勇気を引き出してくれるようです。
普段ボカロを聴かない人にもぜひ聴いてほしい、優しさと力強さを併せ持つ1曲です。