11月14日に福島LIVE SQUARE 2nd LINEにて2nd ONE MAN LIVE『二〇〇二』の開催が決定しているシンガーソングライター星愛。そんな彼女が同世代のアーティストと音楽で戦うイベントが開催された。それは、『PRIDE』。
バンドマンの聖地でもある福島LIVE SQUARE 2nd LINEで1人で歌う彼女だからこそ、多くの人と戦い強くなっていこう。そんな気持ちが垣間見えるようなイベントタイトル。今回は、『PRIDE』の様子をお伝えさせていただきます。
安達花
暗闇の中、白いスモークが巻き上がるステージに登場したのは、シンガーソングライターの安達花。ギターのメロディと彼女の優しく温かい歌声が会場に響き渡っていく。1曲目の『お互い様。』から、彼女の歌声が観客たちの心の中にスーッと入り込んでいく様子が自然と伝わってきた。続いて披露したのは、『ライター』。赤く染まった会場の中、歌う彼女の姿はまるでライターからでてくる一筋の炎のよう。哀愁のある歌声が儚さと共に曲を届けてくれた。
「今日は星愛ちゃんの企画に呼んでいただきました。出演をして欲しいと連絡が来たとき、このイベントのタイトルが『PRIDE』ということを見て、出ることが決まっていたかのように感じました。」星愛のタイトルに込めた想いもしっかり受け取り、イベントに出演を決めた彼女。
「先輩・後輩でも、仲良しこよしでもないかもしれないけど、常に動いてる星愛ちゃんをみて、自分が動いてない時に悔しさも感じるような存在です。意識しすぎている訳じゃないけどお互い影響を受けているかもしれない関係性です。」
ライバルでもあり、仲間でもある彼女達だからこそのプライドを持った関係性を感じ取ることができる彼女の言葉。
イベントへ決意を込めて彼女が歌ったのは、星愛の楽曲『ヒーロー』。疾走感のあるギターの伴奏、伸びのある歌声。本家とは違う彼女らしさを感じ取ることができるカバーを披露してくれた。
続いて、彼女が音楽をやることがわからない時に作った楽曲『ギターを鳴らす』を披露。歌声と歌詞から伝わってくる内なる魂の叫び。迷いもありながらも前を向いて歩いていく、挑戦をしていく、そんな彼女の魂が曲全体から伝わってきた。
曲を終えると、イベントタイトルでもある『PRIDE』について語る。
「私にとってPRIDEってなんだろうと考えました。私は、比較的PRIDEがないタイプだと思っています。でも、1人でシンガーソングライターをやりたいと思って、今このステージに立っています。意地でやってきたものもあるかもしれないけど、私の音楽が1人でもいいと思っている人がいることが私のPRIDEに繋がっているかもしれません。」彼女が見つけた音楽に対しての「PRIDE」。そんな想いを胸に歌うのは『37℃』。心地よいメロディと優しい歌声。サビになると力強く想いを放っていく。そんなステージに魅了されて思わず私のレポートを書く手も自然と止まっていた。
「1年半くらいステージに立つ中で目標とかも変わってきました。ステージ上で泣いてる星愛ちゃんのライブを先日見て、本気で音楽が刺さりました。仲良いだけじゃなくて、しっかりPRIDEを持って星愛ちゃんとこれからも付き合いたいと思います。」
最後に星愛へのエールをおくり、『ミラ』を披露。感情の込められた伸びのある歌声。スポットライトを浴びながらギター1本で歌う彼女の姿をじっと見つめる観客達。彼女の音楽が人々の心の中に染み込んでいったのだろう。今日の出演者には、誰にも負けたくないという想いを感じ取ることができる素晴らしいステージでトップバッターを務めてくれた。
セットリスト
1.お互い様。
2.ライター
3.ヒーロー(cover)
4.ギターを鳴らす
5.37℃
6.ミラ
<安達花SNS>
Instagram:https://www.instagram.com/a_hana8702
X:https://x.com/a_hana8702
育吹(シラースイート)
続いて登場したのは大阪発のロックバンド、シラースイートのボーカルとして活動をしている育吹。疾走感のあるギターの伴奏からスタートしたのは、『染まらない』。哀愁を漂わせる彼女のスモーキーボイスとバンドサウンドを彷彿させるサウンドでスタートから観客たちを魅了する。続いて、『20』を披露。歌謡曲の雰囲気を感じさせるメロディ。大好きな人の歌声や好きなところを歌に込めた楽曲となっており、儚い気持ちにさせてくれる。
「今日は、呼んでくれてありがとうございます!実は、去年の星愛ちゃんの企画にも呼んでくれてました。ただその時は体調不良で出演が出来なかったので今回は、リベンジができて嬉しいです。バンド2組、シンガーソングライター2組という特殊なイベントだけどしっかりやっていきたいと思います。」と感謝を伝えると、「今日呼んでもらって居場所がないことはないなと思ったので今日は居場所を作って帰ります。」と自分が居場所がないなと思った時に作った楽曲『一方通行』を披露する。ポップなメロディで募ることのない相手への想いを歌うこの楽曲。観客席からはそっと涙を拭う音が聞こえてきた。
続いて『この街、大阪』では、タバコの匂いという歌詞を彷彿するかのようにステージ上にはスモークが広がっていく。お互い好きでいると思っていた相手との共存できない苦しさが彼女の歌声から伝わってきた。曲が終わると、イベント3日後に誕生日を迎える彼女に向けて「おめでとう」の声が観客から届けられる。暖かい空気が広がる会場に対して感謝を伝える彼女。感謝を伝えるかのようにイベント前日にできた新曲『なんでなんで』を披露。うまくいかない恋愛の歌。ポップなメロディにのせて想いが歌われていく。
続けて、『憂鬱色』では、「手拍子できますか?」と問いかける。彼女に答えるように広がっていく手拍子。楽しくスキップをしてるようなギターの音色と会場の手拍子が重なり幸せな空間が生まれていく。小さな幸せ、何気ない光、一つ一つの幸せが会場の空気と共に作り上げていった。きれいな青空を見てもきれいと思わず、がんばれといわれるのが嫌だった19歳の時に作った楽曲『不器用なままで』を22歳が近づく彼女が等身大の想いを歌に乗せて披露。
疾走感のあるギターのメロディ。等身大の言葉を歌に詰め込んだこの曲は彼女の本音や決意のようなものを受け取ることができた。弾き語りソロで出演をした今回、バックにはバンドメンバーの姿が自然と見えたように感じられるステージをみせてくれた。
セットリスト
1.染まらない
2.20
3.一方通行
4.この街、大阪
5.なんでなんで
6.憂鬱色
7.不器用なままで
<シラースイートSNS>
X:https://x.com/shila_sui_to
Instagram:https://www.instagram.com/shila_sui_to/
Youtube:https://www.youtube.com/@shila_sui_to
<育吹SNS>
X:https://www.instagram.com/ibuibu_0617
なす(ドミノンストップ)
続いて登場したのは、大阪発4人組ロックンロールバンド、ドミノンストップのヴォーカルを務めるなす。
「今日はPRIDEをかけた戦いです。音楽でボコボコにやりあいましょう。」とイベントへの想いを告げてライブはスタート。
1曲目は、イベント当日に完成した新曲。独自性のある彼の歌声でタイトルもまだない、できたばかりの新曲を挨拶代わりに披露した。
曲が終わると「女性シンガーを見にきた方々、唯一のメンズになりますが、是非楽しんでいってください!」と自己紹介をして、『マリー・ミー』につなぐ。力強く聞いているとクセになってくる彼の歌声。ギター弾き語りでアコースティック体制で聴いているはずなのにバンドサウンドやライブハウスの風景が気づけば脳内に浮かび上がってくる。走りだしたくなるようなギターのメロディに体は踊りだしていく。
「改めて今日は呼んでくれてありがとうございます!」と伝えると主催の星愛からのお礼の声が届けられる。彼女との出会いは前日に決まったツーマンライブ。その時に今回のイベントのお誘いをもらった。どんな縁があるかわからないなと語る彼が続いて披露したのは、バンドのライブでも披露している楽曲『愛とクリーム』。あたたかいメロディの中、大好きなあなたのために唄うこの楽曲をスポットライトを浴びながら歌を届ける。愛を歌うこの楽曲はメロディと共に観客達の心をあたたかくしてくれたことだろう。
「新曲をいっぱい持ってきましたが、覚えきれなかったので歌詞を腕に書いています。」と笑みをこぼしながら腕を見せてくれる。「それでは引き続きボコボコにしていきましょう。」と手拍子を促し新曲『Mr.20』を披露。大人になってもこれまでの日々がある。楽しくギターを弾きながら歌い上げる姿と会場の手拍子で温もりのある空間へとなっていく。
曲が終わると、「夏は嫌いなので夏の歌を歌おうと思ったが、涼しくなってほしいという想いを込めてクリスマスの曲を歌います。」と『SNOW GIFT』を披露。あわてんぼうのサンタクロースを歌ったこの曲は季節外れだが、冬の情景を思い浮かばせてくれて涼しさを演出してくれた。歌詞を今日の日程に変え、アイリッシュサウンドと共に熱い日差しの強い6月に雪を降らせてくれた。
どこにいっても愛されるような人間にならないと。そんな想いをこめた『ラブミードゥ』を最後に披露。ぬくもりのある照明にあてられて、あたたかい手拍子の中ふるさとへの想いが込められた1曲。「このイベントを最後に弾き語りのライブは今年が最後になると思います。そんな気持ちを込めて今日は来ました。まだ半年あるけどそんな決意を持った1日です。」そんな彼の想いが詰まったライブでトリの星愛にバトンを繋いでくれた。
セットリスト
1.新曲
2.マリー・ミー
3.愛とクリーム
4.Mr.20
5.SNOW GIFT
6.ラブミードゥ
<ドミノンストップSNS>
X:https://x.com/dominonstop
Instagram:https://www.instagram.com/dominonstop/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCBpOS7PFD5KXbLBy_rRowSg
<なすSNS>
X:https://x.com/shindoitchi
星愛
『PRIDE』のトリを務めるのは主催のシンガーソングライター星愛。1曲目は、安達花がカバーを披露した『ヒーロー』。『PRIDE』というタイトルに恥ないように真っ向から立ち向かう彼女の姿がこの曲から伝わってきた。
「今日は最後まで残ってくれてありがとうございました!」とお礼を伝えて、続けて『21』を披露。ぬくもりのあるメロディと彼女の人間性が伝わってくる歌詞。子供のままではいられない、大人になっていかないと。という21歳という20歳を超えて景色がまた一つ変わった年齢だからこそ思う心境が歌から感じ取れた。
曲が終わると「ライブ前の顔合わせで、ボコボコにしに来ましたと言いました。」と伝えて、これまでの出演者への感謝と想いを語ってくれた。「安達花ちゃんは後輩なんですが、私がめちゃくちゃな時は支えてくれるし、ステージの上でライブをする時は似てる感覚を持ってるなと思っています。なので、今回のイベントをするってなった時に1番に顔が浮かびました。」
二組目の育吹(シラースイート)については、「昨年のレコ発で誘った時はソロ活動をしていて、バンドはやっていませんでした。バンドを組んだ後、今日のイベントに出演をしてくれて、ソロとは違うバンドを背負った彼女のライブを見ることができました。」最後に「なすくんは、さっきMCでも言ってくれたように初対面でこの企画を伝えて、ステージの上で出ることを伝えてくれました。その姿がとてもかっこよかったし、嬉しかったです。」
ボコボコにする。と言ったからこそ、全員に負けない気持ちでステージに立った彼女の気持ちが出演者を語る姿からも伝わってきた。想いを語り、続いて披露をしたのはイベント当日にリリースされた新曲『ホンネ』。儚く想いを綴ったこの曲は、強くなんかないという自信のない部分と対照的に大きくなるギターの音色が印象に残る。最後は、『ありがとう』と一言そえて、続けて、イベント当日に完成した『star』を披露。うつむいて、おちこんで、しんどい気持ちになっても前を向いていこうという彼女なりのエールソング。疲れた心に響く歌詞と彼女のこれまでの音楽人生が詰まった歌詞がエールをくれる。
「バンドが好きで音楽をスタートしました。バンドのライブを今でもいろいろ見ています。バンドと一緒にやりたいというと、バンドを組めばいいと言われることも多いです。ただ、シンガーソングライターでもいろんな人と関わって楽曲の音源やイベントができています。みんなが来てくれたことが私の支えにもなっています。そして、今日初めてシンガーソングライターのライブを見た人もいるかもしれません。大人達にバンドとシンガーソングライターは、庭が違うといわれる事も多いけど、そんなことはないと思います。改めて今日という日を作れてよかったです。」
バンドが好きな彼女はシンガーソングライターとして活動をしてきた。だからこそ、感じるものも多かったのだろう。そんな彼女が思いを込めてこのイベントに向き合ったからこそ、今日という素晴らしい日ができたにちがいない。
ずっとひとりぼっちだった彼女が誰かに言って欲しくて作った楽曲『ひとりぽっち』を披露する。昨年の初めて開催をしたワンマンライブの時にも初披露されたこの曲は、ワンマンライブから今日までの半年間で彼女の想いや決意が込められて何十倍にも曲が成長していた。スポットライトを浴びながらギター1本で歌い上げる彼女の姿は大きくなっていたように感じとることができた。
「今日は楽しみにしていたけど、どうなるか不安な時もありました。でも自信を持っていいと思えるアーティストの方々に出演をいただいたので、みんなに見てもらえて嬉しいです。やりたいことが一つ叶ったような1日でした。今日はそれぞれのプライドをぶつけて、ボロボロにしようぜという1日なのでみんなの想いを受け取ってください。」
今日の感謝を伝えて、8・9・10月に『PRIDE』を開催することが発表された。バンドやシンガーソングライターなど活動の仕方はいろいろあるけど、みんな音楽が好きという繋がりがある。シンガーソングライターとしての誇りを持って最後は『シンガーソングライター』を披露する。
ギター1本を持ってステージで戦う彼女は、いろんな感情を曲に込めて目の前の人にぶつかっていく。彼女が歌を歌っている理由は目の前の人への感謝だ。そんな彼女がステージに立つ姿は、堂々としており貫禄すら感じられた。
彼女が思いを込めたイベント『PRIDE』8・9・10月と続いていく。3か月間、様々なアーティストとの戦いを経て、11月14日に控える2nd ONE MAN LIVE『二〇〇二』に挑むことになるのだろう。彼女の成長の過程をぜひこの目で見てほしい。
セットリスト
1.ヒーロー
2.21
3.ホンネ
4.star
5.ひとりぽっち
6.シンガーソングライター
<星愛SNS>
X:https://x.com/seia_ssw
Instagram:https://www.instagram.com/seia_ssw/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UC3Y3CG_IK1KYO-_ixIQXTvg
出演者ライブ情報
安達花
2024.07.28 (SUN)
MIKKE!! MIKKE!! MIKKE!! 2024
supported by
Eggs & Bitfan
チケット購入発売中!
e+:https://eplus.jp/mikke2024/
シラースイート
024.7.21(日)寝屋川VINTAGE
-水都音楽祭 sweet music award 2024-
w/
THE S.O.S
レイドバック
ヌーディーブランク
come back to life
⏰open 16:30 / start 17:00
🎫adv ¥2,500 / door ¥3,000(+1D)
ドミノンストップ
New Digital EP 「EAT ME」リリースに伴いリリースイベント開催決定!
2024年8月9日(金)福島2nd LINE
ただいまよりチケットぴあでの受付スタート!!
https://w.pia.jp/t/dominonstop-o/
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入場順:①手売り▶︎②チケットぴあ▶︎③取り置き
星愛
2024.11.14(木) @ 福島LIVE SQUARE 2nd LINE
星愛 2nd ONE MAN LIVE
『二〇〇二』
OPEN 18:30/START 19:30
一般: ¥2900+1D¥600
U-22割:¥500+1D¥600
手売りチケット・e+・お取り置き
https://eplus.jp/sf/detail/4050220001
『PRIDE vol.2』
『PRIDE vol.3』
『PRIDE vol.4』