音楽、ビジュアルクリエイティブ…活動の全てがコンセプチュアルである事= “アートロック”を標榜する新世代ユニット「CLAN QUEEN」。
昨年配信リリースした楽曲「踊楽園」がSpotifyのバイラルチャート最高位6位にチャートイン(現在430万ST突破)するなど、楽曲性/クリエイティブが多方面から注目を浴びている。そんな彼らがEP「TOYS」をデジタルリリース。
今作は、彼らが既にライブでも披露している楽曲で、前身バンド“WARS iN ClOSET”としてリリースした楽曲をCLAN QUEEN体制でリアレンジ/再レコーディングを行い、新たな形として構築された作品となっている。先行配信曲「NEW ERROR!!」は都会的な曲調に、リアレンジされた煌びやかなブラスが乗り、シニカルに個性とは何かを問う一曲。オルタナティブかつ現代的なサウンドメイクにタイトルを繰り返すサビが印象的な楽曲。
そして、「花一匁」は力強くも儚いパッチワークのような曲構成に合わせて物語が展開される、叶わない想いを描いたラブソング。ネットミュージックのような畳みかける歌唱が繰り広げられたと思いきや、サビでは歌謡性に富んだドラマチックなメロディが飛び出してくる現代的ミクスチャーな魅力あふれる楽曲となっている。
そもそも当時は男性ボーカル。そこから現在の女性ボーカル・yowaに代わっている中での意欲的な作品。当時から他のアーティストとは違っていた尖った個性を、今のCLAN QUEENのスケールに落とし込めた結果、また新しい楽しみ方を楽曲から享受できるようになっている。その日々強くなっていくライブパフォーマンスにCDJ出演など、注目度は増す一方。年末、そして2025年も彼らから目を離せない。