【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/04/23≫

劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』の主題歌。リリース前からどんな楽曲なのかと話題になっていた今作。蓋をあけてみるとKing Gnuの世界観全開の前衛的な楽曲。ネオン街のような色気と懐かしさも感じられるサウンド。曲中には、コナンの「扉が閉まるSE」もありコナンファンも喜ばせるような1曲に仕上がっている。遊び心もありながら、ファンのみらず多方面を驚かせる音楽制作は流石としか言いようがない。2025年のヒット曲の1つになることは間違いないだろう。

NHK連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌。私自身『あんぱん』を楽しんでいるひとりでもあるが、初回放送で楽曲を聞いたときはドラマの世界観とマッチせず、正直なところ違和感があった。ただ、その感情はフルで聞いて淘汰されていく。ドラマのように変化し続けるサウンド展開は、ドラマの主人公が人生をたどっていくかのようだった。フル尺で聞いて見えてくる世界がある1曲ともいえるだろう。ドラマのオープニング尺のみ聞いてる方はぜひフルで聞いてほしい。

テレビ朝日系新ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』主題歌。今回の新曲は、作詞作曲がメンバーの花村想太を中心にMEG.ME、Louis。ラップ詞をAyumu Imazuが担当している。歌いだしの花村さんの歌声からしっかりと心をつかまれる。クールでかっこいいサウンドと二人の色気のある歌声。現在は、リリックビデオのみ公開されているが、パフォーマンス映像になるとより局の魅力は倍増することだろう。MVやテレビで披露されるのが楽しみだ。

2024年上半期のインディーズベストソングにて、「ユー！」を選曲をしたシベリアンハスキー。ポップロックなサウンドとヴォーカルの力強くもやさしさのある歌声。「ユー！」で感じたイメージとはまた雰囲気を変えて、シンガロングもありライブで観客たちと共に楽しめる楽曲に仕上がっている。今後彼女たちの名前はより多くの人に知られることは間違いない。

ナンカノユメのホームでもある城天ストリートにリスペクトを込めたEP『SHIROTEN』を配信リリース。そんなEPに収録されている「人世ゲーム」は、人生は選択の連続であり、運命に縛られることなく、自らの意志で進んでいく。そんな強いメッセージを込めたダンスチューン。バンド初のデジタルサウンドを織り交ぜた挑戦的な一曲。ライブでもキラーチューンとなっている楽曲なので、楽曲を聞いて城天ストリートで実際にライブを見てほしい。

「美術館のような美しい音楽をあなたに。」をコンセプトに活動中の短編画廊。イントロのサウンドから心を奪う。耳に残るギターのサウンドを主軸とした疾走感のあるバンドサウンド。そこにきれいな鍵盤の音色があわさることにより、疾走感と共に彩のあるメロディになっていく。小説を読んでいるような歌詞と癖になるサウンドが魅力的な短編画廊だが、ライブになると音源以上の迫力を見せるのでその目でぜひライブを見てほしい。