sammy. /REVERSIES、新曲『Dead of Night』を配信リリース。 静けさの奥で感情が爆ぜる、英語詞メインのエモ/グランジチューン

ワンマンオルタナロックバンド(?) “sammy. /REVERSIES”が、2025年5月17日に新曲『Deadof Night』を配信リリースした。
エモ/ポップパンク/グランジ/オルタナティブロックの影響を感じる1曲。歌詞は英語メインで畳みかけ、終盤にかけて日本語も織り交ぜることで、国や言語の枠を超えた“心の叫び”として響く作品となっている。

静と動が交差する、破壊と祈りのエモ/グランジ「diving from a dark and high cliff(暗く高い崖から飛び込む自分を見た)」というショッキングな歌詞で始まり、リスナーを一気にsammy.の内面世界へと引き込む。やがて静けさは歪んだギターとともに破られ、バンドサウンドが爆発的に広がるサビへと突入する。「I couldnʼt be the one you once dreamed of(君が夢見た僕にはなれなかった)」と吐き出す声は、過去への悔い、自分への失望、そしてその先にある赦しを描き出す。音像はグランジのざらつきと、エモの繊細な表情が交錯する仕上がり。現代的なエモロック~ポストパンクに通じる質感を持ちながらも、どこか90年代の空気を感じさせる、“今だからこそ鳴らせる感情のロック”となっている。

『Dead of Night』は、これまでの代表曲『MESSY DAY』や『迷子と踊る』といったパワフルな楽曲群とも、内面を深く掘り下げた『フジョウ』『醒めない夢と森の中』といった作品とも一線を画している。楽曲としての爆発力を持ちながらも、叫ぶことを抑えた“内に秘めた力”を感じさせる本作は、sammy.にとって表現の幅がさらに広がったことを示す一曲だ。1サビ以降では日本語も挿入され、より強くパーソナルな痛みが浮かび上がる演出もされている。この“越境する言語表現”は、sammy. /REVERSIESという存在が国内外どちらにも共鳴する可能性を持っていることを象徴している。

『Dead of Night』は、そんな絶望と再出発の狭間をさまようような楽曲であり、静かに、でも確実に燃えている感情を、美しくもざらついた音で鳴らしている。夜の孤独に寄り添いながら、その先にある“生き残るための衝動”を描き出した本作は、sammy. /REVERSIESのキャリアの中でも、最もパーソナルで、そして国境を越える力を持った1曲になるだろう。

【配信リンク】
https://linkco.re/8fc1d7Zh