【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/06/11≫

「ROSE」がロングヒット中のHANAが、早くも新曲「Burning Flower」をリリース。公開からわずか1日でMVが330万再生を突破し、圧倒的な注目を集めている。

クールでスタイリッシュなサウンドの中に、“あっちー”という印象的なフレーズが繰り返され、強烈な中毒性を生み出している。
「ROSE」以降、気がつけば毎日のように彼女達の楽曲を聴いてしまうのは、ただクセになるだけでなく、何度聴いても魂を揺さぶられるようなパワーがあるからだろう。

今回の楽曲も、より多くの人の耳と心に届き、またひとつ新たな代表曲となっていくに違いない。

鳥取県出身のアーティスト・jo0ji。「RADAR: Early Noise 2024」にて、離婚伝説やtuki.と並び注目アーティストに選出された彼が、新たに届けてくれたのがこの楽曲「条司」。

本作は、トヨタ自動車 カローラシリーズ新TVCM「マルチバース」篇のCMソングとして書き下ろされた楽曲。穏やかでポップなメロディが心地よく、家族でのドライブ風景が自然と脳裏に浮かぶ。

この曲が収録される1stアルバム『あえか』は、7月9日にリリース予定。今後の活躍も含めて、楽しみしかない。

フジテレビ系朝の情報番組『サン！シャイン』の6月・7月エンディングソングとして起用されている今作。

シェネルの透明感あふれる美しい歌声と、花村想太（Da-iCE）の力強く伸びやかなハイトーンボイス。このふたつの個性が重なり合い、心に響く極上のハーモニーを生み出している。

どちらか一方の歌声だけでも楽曲として成立するかもしれないが、だからこそ、この2人が奏でる“調和”にしか生み出せない感動がある。そんな1曲に仕上がっている。

2017年にリリースされたASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュート・アルバム『AKG TRIBUTE』が、ついにサブスク解禁。

この作品には、04 Limited Sazabysによる「未来の破片」や、Creepy Nutsによる「リライト」など、多彩なカバー楽曲が収録されている。KANA-BOONがカバーした「君という花」もそのひとつ。

当時このアルバムを聴いたとき、原曲への理解が深まったり、初めて触れる楽曲と出会えたりと、音楽の新しい入り口になったことを思い出す。アジカンをきっかけにカバーアーティストを追う人もいれば、その逆もある。そんな“音楽の広がり”を感じさせてくれる1枚だ。

古き良きロック、フォーク、カントリーなどを独自に解釈し、ストレンジなグッドミュージックを届けるシンガーソングライター・内村イタルを中心に結成されたゆうらん船。7月2日に約3年ぶりとなるフルアルバム『MY CHEMICAL ROMANCE』のリリースが控える中、本作からの先行配信曲として「Crack Up!」が公開された。

弾けるようなメロディと爆発力のあるバンドサウンドが印象的で、どこか懐かしさと新しさが共存するような1曲。軽やかでありながらしっかりと耳に残る歌声とサウンドの心地よさに、気がつけば何度もリピートしていた。

この1曲を聴いて、アルバム全体にも自然と期待が高まる。そんな力を持った先行曲だ。

シブヤカンナ（Gt/Vo）、ソラ（Ba）、ハイブリッドマイマイ（Dr）、サコティッシュフォールド（Gt）による東京発・4ピースのシティロックバンド、セブンス・ベガ。

今作「君とParadiso」は、80年代のミュージックビデオを彷彿とさせる映像と、どこか懐かしさを感じさせるサウンドが印象的な1曲。懐かしさだけでなく、それぞれの楽器が際立つ洗練されたバンドアレンジと、クールで芯のあるボーカルの歌声が絶妙にマッチし、聴くほどにクセになる楽曲に仕上がっている。

キャッチーさと遊び心を感じさせるこの1曲。今後の活動にも大きな期待を寄せたくなるバンドだ。