2025年下半期インディーズベストソング≪後編≫

私がパーソナリティを務めるラジオ番組『Radio Dream』との連動企画でもあるインディーズベストソング!

今回は、2025年6月~2025年11月にリリースされたインディーズアーティストの楽曲を中心に特に個人的にオススメしたい楽曲を2週に渡って紹介します!

先週選出したのはこちら

クレイジーウォウウォ!!『水平線』

疾走感あふれるバンドサウンドの中に、ふと感じる平成邦楽ロックの面影。その懐かしさが、聴き手の記憶を自然と呼び起こしてくる。サビで繰り返される「水平線」という言葉は、シンプルでありながら強い引力を持ち、心の奥に残り続ける。

好きな人との別れ、そして隣にいる“もう一人の存在”。その現実を受け止めきれないまま揺れ動く感情や、消失感と葛藤が、歌詞とメロディに率直に刻み込まれている。感情を飾らずに鳴らすバンドサウンドだからこそ、その切実さがより鮮明に伝わってくる。

どこか青春の続きを思わせる青さと切なさを併せ持った一曲。今のインディーズシーンにおいても、しっかりと心に爪痕を残すロックナンバーだ。

クレイジーウォウウォ!!

2024年結成4人組ポップロックバンド
東京を中心に活動中 愛称はクレウォウ

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メリクレット『偽物』

「涙伝う日常に、奏でる藍の逆さ傘を。」をコンセプトに活動する、北海道札幌市発の男女混合4人組バンド・メリクレット。
今作『偽物』は、「割れかけの仮面を必死に被る僕らは孤独だ」「偶像に塗り固められた僕は何者だろう」といったフレーズが象徴するように、自分自身の輪郭を探し続ける葛藤を真っ直ぐに描いた一曲だ。

凛としたボーカルの歌声が、音数を抑えたサウンドの中で際立ち、静けさの中に張りつめた緊張感を生み出している。楽曲が進むにつれて徐々に重なっていく音像は、心の奥に溜め込んだ感情が少しずつ溢れ出していくようでもあり、聴くたびに印象が変わる。

繊細さと芯の強さを併せ持ったアプローチは、メリクレットというバンドの表現の幅を改めて感じさせてくれる。

メリクレット

北海道札幌市発男女混合4ピースオルタナティブロックバンド。
2025年4月にリリースした「サテライトスタジオ」はAIR-G‘「POWER PLAY」STVラジオ「今月の推薦曲」HBCラジオ「5月の推薦曲」
2024年11月メリクレット初の遠征では、11/2のKNOCKOUT FES-2024-(東京) 入場規制。東京での主催ツーマンライブ(新宿SUN FACE)のチケットは1日で完売。5/9自身最大規模のワンマンライブを札幌cube gardenにて開催。8/9にはSpotify O-WESTにて初東京ワンマンライブを開催する。7/20にはJOIN ALIVE 2025にオープニングアクトとしての出演が決定。
そのほか見放題大阪、TOKYO CALLINGなど多くのサーキット、イベントにも出演が決まっている。
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カミカワユウナ『Slave of Liberty』

「ニューヨーク行きの飛行機の中で思ったことを詰め込みました」という言葉通り、この楽曲には“自由”という概念への違和感と問いが丁寧に刻まれている。
軽やかで洗練されたサウンドは、楽曲の中で表情を変えながら広がり、雲の上を漂うような浮遊感を生み出していく。

透明感と華やかさを併せ持つ歌声は、リズムやメロディに自然と溶け込み、聴く人の心をふっと軽くする。ステップを踏みたくなる心地よさの裏側には、解放を求めながらも縛られてしまう人間の矛盾した感情が確かに存在している。

“Slave of Liberty(自由の奴隷)”というタイトルが示す通り、自由を追い求めること自体が、別の何かに縛られていく——その感覚を、ポップで都会的なサウンドに昇華した一曲。
カミカワユウナの表現の幅と、現在地を強く印象づける楽曲として、この半年を代表する存在だ。

カミカワユウナ

大阪出身・シンガーソングライター。高校3年生の冬休みに路上ライブをしながら日本を一周したことをきっかけに弾き語りを始め、2019年~2020年の2年間はくるり岸田繁氏のゼミに所属しソングライティングを学ぶ。2020年8月より関西のライブハウスを中心にライブ活動を開始。洋楽から影響を受けた響きやリズムを重視した楽曲を中心に制作を行い、同期音源を使用したバンドセットでのライブも行う。

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ニューアヤカ『GUM』

大阪出身のシンガーソングライター・ニューアヤカ。
ライブでこの曲を聴いて、まず感じたのは、その場の空気を一瞬で明るくする力だった。ポップでキャッチーなサウンドに、やさしくてまっすぐな歌声が重なり、自然と体が揺れて、気づけば笑顔になっていた。

音源で感じていた“前を向いて強くなっていこう”というメッセージは、ライブではさらに輪郭を増し、観ているこちらの背中をそっと押してくれる。強がりや不器用さも含めて、その等身大の表現がとても心地いい。

ポップなメロディの中に滲む切なさや温度感は、生でこそ真価を発揮する楽曲だと実感した。
アルバム『ニュー』以降注目していたが、ライブをきっかけに、より一層これからの活動を追いかけたくなった存在。

ニューアヤカ

​​2018年、ayakaというアーティスト名でシンガーソングライターとして音楽活動を開始
2023.10.25、ニューアヤカに改名

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春風レコード『WAVE』

昨年のインディーズベストソングにも選出した春風レコード。
先日、大阪・見放題で初めてライブを観て、その評価が確信へと変わった。

心地よさとグルーヴが自然に溶け合うバンドサウンド。気づけば体が揺れ、音に身を委ねている自分がいた。アンニュイでやさしさを帯びたボーカルの歌声が空間に広がり、ライブハウス全体をひとつの“波”に変えていく。

『WAVE』は、存在感のあるギターとベースラインが印象的で、まさにライブで浴びたい楽曲。音源で感じていた魅力が、ステージ上でより立体的に浮かび上がっていた。

ライブを経て、バンドとしてのポテンシャルと伸びしろを改めて実感。今後のシーンを語る上で、間違いなく外せない存在だ。

春風レコード

ボーカル池田春の歌声に魅了された音楽仲間が集まった5ピースバンド。日々の憂いに寄り添う歌詞と、池田春の繊細で深みのある歌声、そして各メンバーによる独自の楽器アプローチが、感度の高いミュージックラバーの注目を集めている。2024年1月には1stシングル「Idler」のリリース。6月には1stEP「春風に触れる」を発表。

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湯冷めラジオ『サリュ』

緋乃白(Vo/Gt)によるソロ・プロジェクト、湯冷めラジオの楽曲「サリュ」。内面に渦巻く感情を、共感を求めることも、突き放すこともなく、ただ静かに音として描き出す──湯冷めラジオの本質が色濃く表れた一曲だ。中国のSNS「RED(小紅書)」に投稿されたティージング映像が大きな反響を呼び、急遽フルバージョンの制作が決定したという背景も、この楽曲の持つ吸引力を物語っている。短い断片だけで心を掴み、完全な形を求められたという事実が印象的だ。

ゆったりと心をほどくギターのメロディに、温度を帯びた歌声がそっと重なる。雑踏や生活音のようなSEは過剰にならず、日常の一瞬を切り取るように自然と情景を浮かび上がらせていく。穏やかな空気の中に潜むサビの中毒性も、この曲の大きな魅力だろう。

静かで、あたたかく、それでいて確かな余韻を残す一曲。
湯冷めラジオという表現者の現在地を象徴する楽曲として、強く印象に残った。

湯冷めラジオ

緋乃白によるソロプロジェクト。
内面に渦巻くあらゆる感情を源泉に、私たちが生きる世界を、共感や同感を求めない言葉をもって色彩豊かに音像化している。

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ちゃくら『嫌気』

下北沢発のガールズロックバンド・ちゃくら。これまでも注目してきた存在だが、今作『嫌気』はバンドの印象を大きく更新する一曲となった。

ジャズテイストを取り入れたおしゃれでノスタルジックなサウンドに、艶やかさを帯びたボーカルの歌声が重なり、これまで以上に大人びた表情を見せている。特に歌声の存在感は際立っており、サウンドの空気感と相まって、自然と耳を引き寄せられる。

これまでの勢いあるロックバンド像に、新たな色気と深みを加えたような仕上がりで、ちゃくらの表現の幅広さを強く印象づける楽曲。バンドにとっても一つの転換点となる作品であり、今後の進化をさらに期待させてくれる一曲だ。メジャーデビューが先日発表された彼女たち。今後も活動に注目していきたい。

ちゃくら

2022年6月に結成した
新進気鋭・猪突猛進ガールズバンド

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雨と理科室『緑香花火が落ちるまで』

夢を追うために恋人へ別れを告げた――Vo.モロ自身の実体験をもとに描かれた、ひと夏の物語。「線香花火」の儚い光に再会の約束を重ね、切なさと未練、そして未来へ向かう熱が丁寧に描かれている。

一瞬で心を掴む疾走感のあるイントロは、今にも落ちてしまいそうな線香花火の火花を思わせる。ハイトーンで感情をにじませる歌声が楽曲全体に情緒を与え、聴き手の心を離さない。終盤にかけて一気に熱量を増すバンドサウンドは、夢へ突き進む衝動そのものだ。

儚さと情熱、その両方を同時に鳴らす雨と理科室らしい一曲。半年を振り返る中でも、強く印象に残り続ける楽曲だ。

雨と理科室

『音楽を科学する』大阪北摂発ロックバンド「雨と理科室」 女性ボーカルのような浮遊感を覚えるハイトーンボイスと、キャッチーかつ繊細な楽曲が特徴。 優しさの中に力強い演奏が加わることで、迷いながらも前に進む人を支えていく。 楽曲だけでなく、数々のオーディションを勝ち抜き「androp」との共演や、TOKYO CALLING、MINAMI WHEEL出演など、ライブバンドとしても着実に力をつけている。

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後半の8曲は以上の楽曲達です。
これからもどんな楽曲に出会えるか楽しみにしていきたいと思います。来年もよろしくお願いします!