2024年10月より、インターネットラジオ放送局NFRSからお届けしてきた音楽ラジオ番組『放課後Jロック』。「ラジオや音楽を通じて人と出会い、またそこから新たな音楽との出会いを生み出す」ことを掲げ、活動してきました。
そして今回、「ラジオを飛び出し、実際のライブで音楽に出会う場をつくりたい」との思いで、初の番組イベント開催に至りました。
今回は、『放課後Jロック』パーソナリティ、そしてAFTER BAET!主催の一人・みどりがライブレポートをお届けします!
しゃららんベイビーズ
メンバーそれぞれ色の異なるカラフルな衣装とポップなSEで登場したのは、しゃららんベイビーズ。そのたたずまいからも、「世界一ハッピーで楽しくてあたたかいバンド」というモットーが伝わってくる。
AFTER BEAT!1曲目に演奏されたのは、「レインボースライダー」。この曲は、放課後Jロックで初めてしゃららんベイビーズを紹介した際にオンエアした楽曲だ。

前半は、きらきらみずき(Vo.)ののびやかな声と、日向ぼっこをしているような心地よさがあるサウンドにリラックスした気持ちで聞き入っていたのも束の間、中盤から一気にテンポが加速。ほんわかした印象から一変、まなてぃ(Ba.)を筆頭に、メンバーの動きも横揺れから縦揺れに。ただ楽しいだけじゃない、かっこよさも見せつけられた1曲目だった。
そのまま、少女のようにステージを跳ね回るきらきらみずきの姿が印象的だった「HONEY」、「悲しいこと、吹き飛ばしていきましょう!」と始まった「悲しい物語はいらない」が続き、4曲目は先月リリースされたばかりの新曲「リボン」。「しゃららんベイビーズ最強のバラードです」と、以前番組ゲスト回にてきらきらみずきが述べていた通り、切ないギターサウンドと、まっすぐ心に語りかけるような歌声に、会場は息をのむ。切ない中にあたたかさがあり、ぐっと胸がいっぱいになり、涙がにじむ瞬間が何度もあった。

「しゃららんベイビーズの波に乗れますか!?」と始まったのは「波に乗れ!!」。
のびやかさの中に芯がある歌声と、あたたかなサウンドが一体となり、大きな波をつくる。その波は、ラスト「でとでとでっえ~!」でさらに大きくなる。会場全体をゆっくりと呑み込み、しゃららんベイビーズの「ハッピーで楽しくてあたたかい」空間を生み出したように感じた。
これから始まるライブへの期待や高揚感を何倍にもしてくれたしゃららんベイビーズ。AFTER BEAT!が最後まであたたかい雰囲気に包まれていたのも、確実に彼らのおかげだ。

【セットリスト】
01.レインボースライダー
02.HONEY
03.悲しい物語はいらない
04.リボン
05.波に乗れ!!
06.でとでとでっえ~!
欠伸日和
2組目に登場したのは、尼崎発の男女混成ヴォーカルグループ・欠伸日和。
メンバーの体調不良により急遽2人体制でのパフォーマンスとなったものの、そんなトラブルを感じさせないほど、会場を欠伸日和のチル空間に染め上げた圧巻のステージだった。
1曲目は、しっとりとしたイントロとブルーの照明が印象的な「拝啓ラピスラズリ」。
1組目のしゃららんベイビーズがオレンジ色なら、欠伸日和は澄んだ青色の空気をつくり、会場が一気に涼しくなったように感じた。
続く2曲目は、放課後Jロックでもオンエアした楽曲「すぎる日々」。
以前Jun1が「楽曲のインスピレーションは日常生活にある」と語っていたように、この曲も、日常の中のある些細な気持ちや場面を切り取った、共感できる歌詞が軽やかに楽曲に落とし込まれている。観客も自分自身と重ね合わせるようにじっくり聴き入っていた。

「あいたがい」につづく4曲目は、この夏リリースしたばかりの新曲「ラムネ」。
誰もが感じてきたであろう、学生時代の夏休みへの期待や高揚感、友達とともに駆け回った「あの頃」を彷彿とさせられる歌詞に加え、切なさを感じる美しいサウンドによって、学生時代の夏が美しい思い出となって目の前に甦るようだった。季節の変わり目を感じるこの時期に聴く「ラムネ」は、聴く者にそれぞれの夏の記憶を思い起こさせたに違いない。
続く「make better life」では、「みんなお疲れ様」というJun1の言葉に応えるように、会場・太陽と虎のネオンも点滅。日常を忘れて自分をねぎらい、音楽に身をゆだねられる、まさに「チル空間」が広がっていた。ひよりの澄んだ歌声にJun1の低音ボイスとラップが絡み合い、欠伸日和にしか出せない心地よさが作り上げられる。あたたかいけれど切なく美しい、そんな雰囲気に会場全体が惹き込まれる。

最初はJun1に誘われ手を上げていた会場だが、ライブが進むにつれ、次第に皆が自然と手を上げ、体を揺らし、思い思いに音楽を楽しむ空間が広がっていた。それは欠伸日和の空気に染まった証拠のように感じられた。
ラストは、欠伸日和の楽曲のなかでも、放課後Jロックで最初にオンエアした「最終列車」。欠伸日和の人気曲でもあるこの楽曲に、イントロが始まった途端、待ってましたといわんばかりに顔を輝かせる観客の様子が非常に印象的だった。
涼しげな空間の中に熱い気持ちが見えるパフォーマンスと、欠伸日和のステージを心から楽しんでいる観客の様子に胸がいっぱいになる、忘れられない時間だった。

【セットリスト】
01.拝啓ラピスラズリ
02.すぎる日々
03.あいたがい
04.ラムネ
05.蛍光灯
06.勘違い
07.make better life
08.いたずら
09.最終列車
THE SIPPERS
3組目に登場したのは、「ロックでポップで、それからファンク。」を掲げるTHE SIPPERS。
1曲目「オンステージ」の1音目が鳴った途端、音源をはるかに上回る大迫力の音が会場に降り注ぐ。誰もがノれるポップさがありつつ、ロックバンドとしてのキレのある、音と歌声が完璧にはまった演奏に、会場の熱気も高まっていく。

今回の太陽と虎初出演にあたり、「『太陽と虎ってどういう意味なんだろう』とメンバーで話し合ったんです」とtao(Gt.Vo)。「太陽には、出演者と観客が互いに照らし合う意味があるのではないかと思っています」と述べた後に演奏されたのは、彼らなりの太陽と虎の意味を体現したかのような楽曲「閃光」。
アタック感のあるギターカッティングが印象的なイントロから始まり、taoの鋭い歌声とともに音の波が会場を襲う。その様子はまさに太陽のようなギラギラとした光と、鋭い牙を持つ虎のような気迫を感じさせる。

続く「ロッカビリティ」「レイニーブルーな日」で、taoの歌声と演奏が作り出すTHE SIPPERSの迫力が最高潮に達する。「レイニーブルーな日」は、THE SIPPERS唯一のバラード曲だが、バラードでありながらも迫力はそのままで、胸に迫り来て感情を揺さぶられる圧巻の演奏だった。MCでのフレンドリーで柔らかい雰囲気や物腰とは一変したパフォーマンスに、皆が惹きつけられていた。
ラストは放課後Jロックでもオンエアし、ゲスト回では弾き語りバージョンも披露されたおなじみの「レモンサワー」。キャッチーで聴き心地の良いギターサウンドが会場を包み込み、爽やかな夏のひと時を届けてくれた。
体の奥底に届く圧倒的な演奏力と、いい意味で淡々と演奏するその姿から、THE SIPPERSにしか出せない、洗練されて落ち着いた大人のかっこよさが感じられるステージだった。

【セットリスト】
01.オンステージ
02.ランダム
03.閃光
04.ロッカビリティ
05.レイニーブルーな日
06.レモンサワー
マーマレードペンギン
トリで登場したのは、神戸発4ピースポップロックバンド・マーマレードペンギン。
ひでまさ(Ba.Cho)のスラップからはじまる、ママペンワールド全開のロックチューン「秘密の耳」からスタート。お立ち台に乗ったゆうま(Gt.Cho)とひでまさが背を合わせ弾き鳴らす姿には、ロックバンドのかっこよさと、トリとしての存在感が現れていた。

余韻そのままに突入した2曲目は「夜よそのまま」。
1曲目で彼らのパワーに圧倒されていた会場も、イントロのママペンらしい軽快なビートとギターフレーズで一気に開放感を覚える。
「こんな夜がずっと続きますように」と述べたまいき(Vo.)。どんなステージで今日を締めくくってくれるのか、期待がグッと高まる瞬間だった。
「僕らを見つけてくれた曲」と始まった3曲目は、番組とママペンの出会いの楽曲「タイムラプス」。疾走感のあるイントロのギターフレーズは、歳を重ねるほど早く感じる時間の流れを表しているようにも感じられ、4月に初めてこの曲をオンエアしたのもつい最近のように思える。「今を抱きしめて そして今を焼き付けて」というフレーズ通り、瞬く間に過ぎ去っていく今この時間を大事にしたいと思わせてくれた。

会場が闇に包まれ、何事かと息を呑む。
不敵な笑い声とともに始まったのは新曲「ミスター陰陽師」。
序盤はダークな雰囲気が漂っていたが、サビでは一気にママペンらしい明るくノリのいいサウンドに。終盤のギターソロでは、目がくらむような真っ白なストロボがステージを照らし、耳と目がステージに釘付けになる。

5曲目の「インナーチャイルド」につづいて、本編ラストに演奏されたのは、「今日も飛べない僕たちは」。
「今日を懸命に生きる人たちへ。笑われたっていいから、自分の道を信じていいんじゃない?」と語りかけるまいき。
自分のペースでいいと、聴く人の背中を押してくれるママペンなりの優しさが溢れる一曲に、観客も拳を上げて応える。
アンコールで再び登場した彼らは、「最高の放課後を締めくくりましょう」と「疾走讃歌」を披露。
「ここから踏み出す力が 命の生まれる理由さ」「ここまで歩いてきたこと 誇りに歩いていくのさ」と未来を照らしてくれるメッセージを、彼ららしい爽やかさと疾走感のあるサウンドに乗せて届けてくれた。メンバーにも笑顔が溢れ、フロア全体がが光に包まれていた。

「終わりたくなくなっちゃった」と、まさかのアンコールの2曲目で演奏したのは、本日2回目の「夜よそのまま」。「もう一回聴いていたい」「もう一回揺られたい」私たちの気持ちを代弁してくれているような歌詞に名残惜しさが増しつつ、永遠に続かないからこそ、この一瞬を噛みしめたいと思わされた。
トリとしての存在感だけでなく、メンバー同士の絆が表れているような安定感と安心感のあるパフォーマンスをしてくれたママペン。
ママペンのキャッチーなポップロックの魅力はもちろん、私たちの行く先を照らしてくれるような、あたたかいメッセージを受け取れるライブだった。AFTER BEAT!を最高の放課後にしてくれたことに、心から感謝を伝えたい。

【セットリスト】
01. 秘密の耳
02.夜よそのまま
03.タイムラプス
04.ミスター陰陽師
05.インナーチャイルド
06.今日も飛べない僕たちは
EN1.疾走讃歌
EN2.夜よそのまま
イベントを振り返って…
今回のAFTER BEAT!開催にあたり、本当に多くの方にお世話になりました。
ご来場の皆さま、出演アーティスト・関係者の皆さま一人一人のおかげで、あたたかい空気の中イベントを終えることができたと感じており、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、『放課後Jロック』も9月24日の放送が最終回となりました。
当初から掲げてきた「音楽やラジオを通じて人とつながり、また新たな音楽と出会う」ということを、
2年間の活動を通して出会ったみなさんのおかげで実現できたのではないかな、と思っています!
番組は終了しますが、ここで出会った音楽はずっと私たちの心の中にいて、生活を明るく照らしてくれるものだと思っています。
またどこかでお会いしましょう!!いい音楽ライフを♪
放課後Jロックパーソナリティ・みどりでした!

Photo by Daiki
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