【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/02/19≫

『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』主題歌。温もりのあるメロディの中彼女の優しい歌声で歌詞が心の中にスーッと入り込んでいく。彼女のバラード曲「裸の心」や「ハート」とはまた違う雰囲気を楽曲全体から醸し出しており、後半になるにつれてストリングスが盛り上がっていくの楽曲の世界観を盛り上げてくれている。彼女の新しい代表曲になるかもしれない。

3月5日リリースのニューアルバム「悪」の収録曲。「あなたたちに出会えてほんとうによかった」という歌い出しから始まる。このフレーズから感じたのは、ボーカル・アヴちゃんが2024年6月21日から約半年間、体調不良で休業していたこと。その期間で感じたであろうファンやメンバーへの感謝。今回のアルバムは2年ぶりとなる作品。この期間には「メフィスト」のヒットもあり環境的な変化も大きかっただろう。バンドとして個人として変化のある中での今作がどんな作品に仕上がっているのか今から楽しみだ。

サーヤが週刊誌の記者に突撃取材された経験から生まれた1曲。おしゃれでシックな空気感をまとうメロディの中、週刊誌や世間への皮肉をラップで届ける。歌詞のフレーズに中毒性があり癖になっていく。川谷絵音サウンドとサーヤのワードセンスがマッチした楽曲に仕上がっている。

BMSGが打ち出す新世代ダンス＆ボーカルグループ、MAZZEL。シドニーを拠点にグローバルに活躍している豪日音楽プロデューサー・Taka Perryと共にSKY-HIとLOAR（INIMI）が制作された新曲。初めて楽曲を聞いた時、「めちゃくちゃかっこいい新曲がリリースされてる！」そんな気持ちにさせてくれた。ギャンブラーを彷彿させる歌詞と振付。音数は比較的少ないがビートと彼らの歌声で曲が膨らみを見せてオリジナリティを作り出す。今年はより飛躍をする1年になることは間違いないだろう。

2025年ブレイクアーティストとして注目度の高いCLAN QUEEN。今作は、記憶や思い出という誰もが確かなものだと疑わないが確証はないという曖昧さを大切な人というフィルターを通して解釈した楽曲。キャッチーなメロディの中に感じられるダークな雰囲気がCLAN QUEENらしい世界観を感じられる。今年は、去年以上にフェス出演も多いのでより多くの人達に名前を知られていくことだろう。

5thアルバム「After All, All Mines」をリリース。レーベルFetanuを立ち上げ、今作は全曲作詞作曲セルフプロデュース作品となる。こちらは、自主レーベルとし昨年11月に初めてリリースされた楽曲。ここちよいメロディとあたたかくも余韻の残る歌声。彼女が影響を受けた様々な音楽ジャンルがミックスされたような楽曲に仕上がっている。この曲をきっかけに知ったがアルバムも聞いてみようと思う。