【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/06/18≫

9月5日リリース予定の3rdアルバム『Prema』に収録される新曲「Hachikō」が先行配信。タイトルにもある通り、“忠犬ハチ公”をモチーフにした楽曲だが、「なぜハチ公？」という疑問が逆に興味を引き、楽曲としての奥行きや面白さを際立たせている。

英語詞中心の構成ながら、ネイティブのような発音と藤井風ならではの色気が溶け合い、独自性がありながらもどこか安心感を覚えるメロディラインが印象的。
さらに、80年代のSF映画を思わせるMVもアーティスティックで魅力的だ。

毎回、期待のさらに上をいく作品を届けてくれる藤井風。3rdアルバム『Prema』への期待がますます高まる1曲となっている。

作詞・作曲・プロデュースまで花村想太が手がけた今作は、“男女の友情”をテーマにした1曲。先週はシェネルとのコラボ作品で魅せた花村の繊細で美しい歌声が印象的だったが、今作では一転、明るくポップな表情を見せてくれている。

後藤真希と花村想太、二人の息の合った掛け合いや、コミカルで楽しいMVも相まって、聴いていて自然と笑顔になれる楽曲だ。
花村想太のコラボアルバムがあったら、いろんな表情が楽しめて面白そうだなと思わせてくれた1曲。

6月9日に配信されたLE SSERAFIMの新曲「DIFFERENT」。

先日、ランキングのプレイリストを流し聴きしている中で耳に留まり、「なんてかっこいい曲なんだ」と思わず注目した1曲。もちろんLE SSERAFIMの存在は知っていたが、今作のディスコ・ファンクスタイルは個人的にどハマりだった。

普段あまり聴かないジャンルやアーティストでも、ふとした出会いが新しいお気に入りになる。この感覚があるから、音楽はやっぱりやめられない。

沖縄県出身のシンガーソングライター／ラッパー、Yo-Seaが新曲「シャナナ」をリリース。
優しく色気を感じさせる歌声と、ぬくもりあふれるアコースティックギターのメロディが心地よく響く。音が重なるごとに、楽曲に広がりと奥行きが生まれ、豊かな空気感が伝わってくる。
聴き終えたあとには、まるで心が洗われたような気持ちにさせてくれる1曲だ。

日本11枚目のシングル「シアワセオリー」を韓国語に翻訳した楽曲「Theory Of Happiness」。配信で初めて耳にしたとき、何の情報もないまま聴いて「シアワセオリー」の韓国語バージョンだと気づいて驚いた。
日本語版とは異なる、韓国語ならではのテンポ感や、より力強く響くボーカルが、楽曲に新たな表情を与えている。
FTISLANDを学生時代に好きだったことを思い出し、これをきっかけに最近の楽曲も改めて聴き直してみたくなった。

下北沢発、3人と猫1匹からなるアーバンポップユニット・Offo tokyoの新曲。今作「世界は今宵を持っている」は、マンハッタンジャズを彷彿とさせる洗練されたビートと、どこかレトロな空気をまとうサウンドが心地よく、聴いているだけで自然と身体が揺れ出すような軽やかさがある。

タイトルが示すように、この楽曲には“今宵”という時間を特別なものに変えてしまうような不思議な力がある。まるで誰かに誘われて非日常のパーティーへ足を踏み入れたような、そんな高揚感に包まれる。普段とは違う夜を過ごしたいときに、ぜひ聴いてほしい楽曲だ。