【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/08/06≫

9月5日発売のニューアルバム『Prema』から先行配信された一曲。80年代ポップスを思わせるどこか懐かしいサウンドに、甘く優しい歌声と流暢な英語が重なり、おしゃれで心地よい仕上がりとなっている。海沿いの道をドライブしながら聴きたくなるような爽快感があり、この夏のプレイリストに加えたくなること間違いなし。アルバムへの期待もますます高まる。

ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』の挿入歌。クールさの中にほのかな妖しさを漂わせる、HIP HOPをベースにしたエレクトロなダンスナンバーだ。先日紹介した両A面シングルのもう一方、「What We Got 〜奇跡はきみと〜」がディズニーのテーマソングらしいポップでキャッチーな楽曲だったのに対し、本作はその真逆の世界観。スタイリッシュな2人の魅力が凝縮された、思わず聴き惚れてしまう一曲だ。

TUBEがデビュー40周年を記念して、豪華アーティストとのコラボレーションアルバム『TUBE×』をリリース。参加アーティストは、THE ALFEEをはじめ、梅田サイファー×LITTLE（KICK THE CAN CREW）、GACKT、近藤真彦×織田哲郎、聖飢魔Ⅱ、DA PUMP、広瀬香美、FRUITS ZIPPERと、世代もジャンルも多彩な顔ぶれが並ぶ。それぞれの個性や代表曲のエッセンスがぶつかり合う楽曲が揃う中、本作で唯一“冬”をテーマにしたのがTHE ALFEEとのコラボ曲「Once Upon a Time in Love」。二組の力強い歌声が重なり合い、冬の情景をドラマチックに描く、圧巻の一曲に仕上がっている。

関西発バンド・Lalaの最新作は、関西弁ならではの距離感とあたたかい響きで、恋する気持ちの揺れをリアルに描いた一曲。ぬくもりのあるメロディに、関西弁で紡がれるかわいらしい歌詞が重なり、不器用さとわがままさを秘めた恋心を等身大で表現している。10代・20代のリスナーに、きっと強く共感されるラブソングだ。

「貴方の笑顔とその先の一歩へ」をコンセプトに活動する透明な7日目の真実が、8月1日より新曲「Acrylic Paint」をサブスク配信スタート。少し遅れての紹介にはなるが、縁のあるバンドだからこそ、この曲はぜひ届けたかった。疾走感あふれるギターイントロに、思わずサークルモッシュをしたくなるテンポ感のあるリズム。不安を抱えながらも前へと進む姿を映し出すようなサウンドは、彼女自身の歩みと重なり、この楽曲がまさに彼女そのものを表していることを感じさせる。多くの人の背中を力強く押してくれる一曲だ。

今年4月から本格的にボカロPとして活動を始めた夜篠ケンジによる、3ヶ月連続リリース企画の第1弾シングル。タイトルは「障害物競走（obstacle sports）」に由来し、「目標を越えられない自分を肯定したかった」という想いが込められている。歌い出しから耳に残る癖になるメロディと、力強いロックサウンドが融合し、中毒性の高い一曲に。終盤のアウトロでの転調は、聴く者の背中をさらに押してくれるだろう。