12月10日にメルパルクホール大阪で開催された「LAST and START〜ROAD to BUDOKAN 2nd SEASON」からちょうど3ヶ月。Ba.YUKIが新メンバーとして初めてライブを行ったあの日と同じ大阪で、Zepp tourという新たな挑戦の幕が開けた。Zepp Osaka Baysideの場内にはスモークが漂い、いまかいまかとスタートを待ち侘びる観客たちの期待が広がっている。オープニングSEの音と共に観客たちの手拍子の音が響き渡っていく。カラフルな照明が期待を膨らませる中、幕が下りてライブがスタート。
ドラムのリズムと観客たちの手拍子が会場を包み込み1曲目「きみとバンド」からボルテージは上がっていく。新衣装であるブルーの衣装に身を包み演奏をするメンバーたち。Gt.&Vo. Rioが可愛らしく踊りながらギターをひき、Dr.Maiはクールで笑顔も見せながらドラムを華麗に叩く。優しい歌声を一人一人の心に届けるVo.Risako。緊張感もありながらベースラインを楽しそうに弾くBa.YUKI。1曲目からメンバーの個性を見せる演奏でスタートした。
曲が終わると会場から大きな歓声が届けられる。そんな中、披露されたのは「スローモーション」。Gt.&Vo. Rioが「みんないっしょに!」と促すと、彼女のノリにあわせて腕を振る観客たち。会場は、どんどん一体になっていく。
「改めましてきみとバンドです!よろしく!ついにやってきました、Zepp !」そんな彼女たちの声に大歓声で返す。「次はきみとバンドの楽曲の中でも人気の青春楽曲です。rosemary。」桜色の照明の中、エモーショナルなメロディが青春の空気を作り上げていく。Vo.Risakoは、ギターを置いて、スタンドマイクに手を添えながら歌を届けていく。3月という卒業の季節だからこそ、曲を聞いていると青春時代や卒業式の情景を思い浮かべさせてくれる。そんな思い出と共に楽曲のメロディーが胸の内まで入り込んでいく。
続いて、ドラムのスティックからポップなメロディではじまったのは、「きみが好き」。手拍子にあわせて観客たちもコールで応えていく。90年代のアニメソングを聴いているような懐かしさを感じられるキャッチーなメロディに心も体も踊り出していく。ラストはメンバー全員でハートを作りかわいく締めくくる。
「Zeppは私達にとって特別な場所です。Zepp Hanedaを埋めてからバンドとしての環境が大きく変わったなと思っています。今回のZeppツアーも後から振り返って、あそこから変わったなというツアーになると思うので心に刻んでやっていきたいと思います。」とVo.Risakoが想いを告げる。
次はカバー曲を3曲続けて披露。1曲目は、「紅蓮華」。力強い歌声とロックサウンドが輝くバンド演奏で先程の楽曲達とはまた一つ表情を変える。2曲目「新時代」では、ギターのサウンドが際立ち、ベースラインとドラムのリズムが胸を高鳴らせる。最後は、台湾で初披露をした、いきものがかりの「ブルーバード」を披露。青色の衣装を身に纏った彼女たちが歌う姿は、まさに夢に向かって羽ばたくブルーバードそのものだった。
「去年からアニソンのカバーをライブでやるようになりました。オリジナル曲も多い中でカバーを入れている理由は、来月その意味がわかるようになります!」と期待させてくれるような伏線を伝えた。
「次はきみとバンドのバラード曲、さよならリフレインです。」Vo.Risakoが鍵盤弾き語りで儚い歌声を届ける。そんな彼女の歌声が染み渡っているかのように観客たちは彼女の歌を静かに聴いている。続いて「ユメコイ」では、暖かく温もりのある照明をあてられて、目の前の人たちに歌を届ける。間奏のギターソロではGt.&Vo. Rioがエモーショナルなメロディを奏でて、先程までのアイドルスマイルとは表情を変えてカッコよくギターを演奏する。「つよがり」では、鍵盤のあたたかい音色、心地よいドラムとベースのリズムと琴線にふれるギターのメロディ。心に響かてくれるバラード楽曲が続いた。
「ゆきたんが入ったということでお披露目ツアーがありました。目標としている日本武道館まで泣かないと決めていましたが、ツアーの最後に泣いてしまいました。Zepp Hanedaを埋めたから今回も埋めないといけない。いままでにないプレッシャーでいっぱいでした。でも、きみとバンドは、いつだってがむしゃらで泥臭くて、それ以上に楽しんでまっすぐなバンドだったということに気づいた3ヶ月でした。これからも私たちのスタイルを皆さんがいるので貫いていきたいです。」とDr.Maiが今日までの想いを語り、「あの場所へ」を披露。疾走感のあるバンドサウンドと伸びがあり力強い歌声で彼女たちの目標である武道館への決意を歌う。そんな彼女たちの想いを受け取るかのように会場は一つになっていく。彼女たちの演奏と表情からは必ず夢を叶えてやるという熱い想いが伝わってきた。
「ラスト2曲になりました!」とそんな言葉に大量の「えーっ!」という声が届けられる。「一人一人がいて今日のライブが出来ていると思います。最後は一つになって盛り上がっていきますか」ブロックで分けて、Gt.&Vo. Rioがコール&レスポンスで会場のボルテージをどんどん上げていく。「ラスト盛り上がっていきましょう!恋のモンスター。」ポップでキャッチーなメロディーに、サビでは観客たちがジャンプをしながら盛り上がっていく。Gt.&Vo. Rioは会場の観客たちと共に飛び跳ねながら笑顔で演奏。会場のボルテージは最高潮に。「一緒にZeppが好きYAKENと歌ってください!」と「∞YAKEN」を今日の為のZeppバージョンで披露する。手拍子が広がる場内に笑顔が溢れるメンバーたち。最後はみんなが好きやけんと愛を伝えて曲を終える。
ファンの方々より「Zepp Osaka Bayside公演おめでとう!」と感謝の声が届けられた。そんな観客たちへ感謝を伝えてメンバーがステージを後にする。ステージを去ると徐々に増えるアンコールの声。そんな声を受けて、メンバーが観客席から登場をし、「東温ラブストーリー」のメロディーが鳴り響く。観客席をまわりながら近い距離でファンサービスをしながら登場して観客たちを驚かせた。
「毎回恒例になりつつある登場でしたが、驚いてくれましたか?」と問いかけ、新しい登場の仕方をBa.YUKIに聞くと「空を飛びたいです!」と回答する姿に「いつか叶えてくれるかも!」と笑いながらGt.&Vo. Rioが答えた。
「タオル持ってきてますね!ということはタオルを回したいとおもいます!」と「spicy!」を披露。スパイシーなサウンドにのせて、サビではタオルをぶんぶんと振り回していく。「ありがとうございます!みんなタオル回すの上手でした!」と感謝を伝えて、Vo.Risakoが改めて感謝を伝える。
「Zeppは大切な場所です。今日までの3ヶ月間、メンバーそれぞれ思うことがありました。私達は仲はいいけど会話がそこまで多いほうではありません。この距離が大好きな距離感だけど話さないとわからないこともあります。この3ヶ月間いままで以上にたくさんしゃべることがありました。それぞれがどう思ってるのかあらためて考えて話し合いました。これからも武道館に向けて進んでいきたいと思います。」
最後の曲となる「歌にのせて」を披露。曲が始まるとスマホのライトをつけて、手を振る観客たちが徐々に増えていく。この3ヶ月体制が変わり改めていろいろ考えて向き合ったメンバー達。そんな彼女たちが目標に向けて一丸となり今後に向かっていく。そんな決意が伝わるようなライブパフォーマンスだった。
最後は深くお辞儀をして、観客たちの拍手のなか「ありがとうございました!」と感謝を伝えてライブは終えた。12月のメルパルクホール大阪公演から3か月。この期間でバンドと向き合った結果、確実に成長をしたライブパフォーマンスを届けることができたのではないだろうか。日本武道館に向けてこれからも彼女たちは走り続けていく。
1.きみとバンド
2.スローモーション
3.rosemary
4.きみが好き
5.紅蓮華
6.新時代
7.ブルーバード
8.さよならリフレイン
9.ユメコイ
10.つよがり
11.あの場所へ
12.恋のモンスター
13.∞YAKEN
14.東温ラブストーリー
15.spicy!
16.歌にのせて
≪プロフィール≫
愛媛出身の大野真依、清原梨央、福井県出身の森田理紗子、新メンバーYUKI の 4 人からなる本格派ガールズバンド。
ファンとの一体感にも定評があり、バンド名「きみとバンド」の「きみ」もファン一人一人の事を指しており、『き みと一緒にバンド界の頂点を目指す。』というキャッチフレーズのもと、インディーズガールズバンド最速日本武道館ライブ開催を目標に掲げている。
紹介記事:https://oncan.techbarge-web.com/archives/620
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