【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/08/20≫

マキシマム ザ ホルモンのマキシマムザ亮君が楽曲提供した一曲。2025年1月15日にリリースされたSixTONESの5thアルバム『GOLD』に収録され、サブスク配信もスタート。
ホルモンらしさ全開のカロリー高めなサウンド展開は、まさにフェスで盛り上がること必至の世界観。SixTONESが歌うことで、ロックフェスでサークルモッシュが巻き起こるような熱気に加え、EDMイベントのようなパーティー感覚も加わり、新たな化学反応を生んでいる。
ジャンルも人間性も交わりそうで交わらない人たちが、音楽を通して一つになっていく――そんなフェスという異質な空間を象徴するかのような一曲。二組とも好きな自分にとって、このコラボレーションはたまらない。

亀梨和也が初のソロベストアルバム『Kame Best』を配信リリース。ドラマ『ごくせん』第2シリーズの挿入歌として知られる「絆」をはじめ、これまでのソロ楽曲が収録されている。

その中の一曲「離さないで愛」は、デビュー前の2002年に亀梨本人の要望で堂本剛が楽曲提供した作品。当時のKinKi Kidsサウンドを思わせる雰囲気が漂い、今回サブスク配信をきっかけに初めて聴いたときに「KinKiっぽい」と感じ、実際に剛の提供曲と知って納得し、嬉しくなった。

大人の色気を感じさせるメロディとシックなサウンドは、まさに当時の堂本剛の音楽性を思わせつつ、亀梨和也の歌声の魅力をしっかりと引き立てている。時代を超えて新たに響く一曲だ。

プライベートでも親交の深い崎山蒼志とMega Shinnosukeが制作をはじめ、そこに紫 今を迎えて完成したコラボレーション。3人それぞれが作詞・作曲を手がけた、まさに“三者三様”の個性が詰まった一曲だ。

崎山蒼志の存在感あるギターカッティング、Mega Shinnosukeのエレクトロニックなサウンド、紫 今の独特で中毒性のある表現。それぞれの強みが掛け合わされ、意外性と遊び心に満ちた仕上がりになっている。異なるジャンルを越えて交わるからこそ生まれた、唯一無二のコラボレーションソングだ。

日本テレビ系『DayDay.』8月エンディングテーマに起用された最新曲。和の要素とストリートのサウンドが融合した独自性の強い一曲で、斬新なアレンジが耳に残る。和楽器の響きが随所に取り入れられ、日本らしい情緒を感じさせながらも、現代的でクールなトラックとして仕上がっている。

2分30秒という短い尺の中で、ラップリレーのようにメンバーそれぞれの個性が次々と展開され、MAZZELの多彩な魅力が凝縮されている。コンパクトながらインパクト十分な楽曲で、何度でも聴きたくなる中毒性を放っている。

3カ月連続リリースの第2弾。Aoooは楽曲ごとに制作者が変わることで、毎回異なる音楽性を見せるのが特徴だが、今作はVo.石野理子が作詞を、Ba.やまもとひかるが作曲を担当。孤独を“自由”として抱きしめるようなテーマを軸に、クールさの中に熱を秘めたロックサウンドが展開される。

個性を放つバンドサウンドと、石野理子の透明感ある歌声が重なり合い、冷たさと温かさが同居する独自の世界観を描き出している。Aoooならではの表情の変化を存分に感じられる一曲だ。

2023年夏に始動した、シンガー・ヨウとトラックメーカー・Nanaeによるプロジェクト Natsudaiadai。最新作「アイス夏」は、シンガーソングライター・山本大斗を迎えて制作された一曲だ。

ジャケットからも80年代のレコードを思わせるアートワークが印象的で、楽曲にもその雰囲気が漂う。おしゃれで心地よいサウンドの中に、夏らしい陽気さと熱気が息づいている。透き通るように優しい山本大斗の歌声と、妖艶な色気をまとったヨウの歌声が絡み合い、独特のハーモニーを生み出しているのも魅力。まさに、この夏に何度も聴きたくなるおしゃれなナンバーだ。