星愛にとって初のワンマンライブとなる今回。お世話になってるライブハウスMAHOROBAで行うワンマンライブは、SOLD OUTととなり当日を迎えた。オープンすると、観客たちは彼女のはじめてとなるワンマンライブに期待を募らせてる。
ジャジーな音楽が流れる店内で、ギターを一本もって、ステージに立つ星愛。ライブのスタートは、「MICHI」を披露。可憐で透き通るような歌声、歩んでいくかのようにギターの音色を奏でる。彼女の音楽人生を表すかのような歌詞がワンマンライブのスタートラインを作りあげていく。続いては、「おわれる恋」。尽くす愛情や好きな人への気持ちが綴られるこの曲からは好きな気持ちと共に切なさを感じられた。
「お越しいただきありがとうございました!ついにこの日が来てしまいました。今日に向けていろんなことを準備してきて、ありがたいことにソールドアウト公演になりました!本当にありがとうございます。愛されてるみたいで嬉しいです!」配信も行ってた今回、配信の人たちに向けても感謝を伝える。「今日は初めてのワンマンライブです。まだまだ、ドキドキしていますが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします!」
「1年前、二十歳になった時に作ったハタチという曲を。」温もりを感じられるギターのメロディ。シンガーソングライターとして活動を始めたての彼女が作った等身大の楽曲は、ワンマンというこの舞台で当時の心境から成長をした姿をみせることができたことだろう。続いては、「反抗期」。こちらは大人というレッテルがはられる年代となり、社会とのしがらみや不満を知ったからこそ感じる等身大の気持ちが込められた楽曲となってる。社会で思う不満も歌われてる歌詞が会場にいる人達の心の中にスーッと入り込んでいったことだろう。
「yoake」では、疾走感のあるギターの音色を奏でながら、叶わない恋への気持ちを心の底から歌い上げていく。彼女の優しい歌声の中に憤怒が入り混じってることが表情や歌声から伝わってきた。
一息ついて、「どうですか?」という問いかけに拍手で答える会場。「楽しいです!みてくれたみんなが楽しんでくれると嬉しいです。言いたいことはいっぱいあるけど普段から聞いてもらってる気持ちになってるので居心地がいい感じになってます。」
「音楽活動をはじめて3年目。最近なかなか歌ってなかった楽曲です。」彼女が最初に作った楽曲「ティーンエイジャー」を披露。慣れないながらも作ったこの楽曲を新たなスタートラインとなる今回のライブで歌うことは大きな意味もあるのだろう。続いて、「届かない」。エモーショナルなギターのメロディからは切なさを感じさせる。唇までの3センチ、さよならまでの3秒間。3という数字から受け取ることができる絶妙な距離感。
曲が終わると、ギターの中に入ってしまったピックを救出する。そんな彼女の姿にやさしい拍手がおくられる。
「今日は2部制でやってます。1部はあと2曲で終わってしまいます。あと2曲私の大事な曲を弾き語りで歌って2部に入ろうと思います。タイトルのひとりぽっちとは、生きていたら自分はひとりぽっちやなと思うことが多くあります。ただ、音楽をやっていると仲間や見てくれる人もいて、ひとりじゃないなと思うことが多くあります。ただ家に帰るとひとりやなと思うことが多いです。今この瞬間だけでも1人でいないでいいと思えたらいいなと思い、この日だけで終わりたくなくてひとりぽっちという曲を作りました。」
今日という日を忘れない為にも作られた新曲「ひとりぽっち」を披露。1人になってしんどくなった時、寄り添える自分や近くにいる仲間の存在、応援してくれる人達の大切さを歌ったこの曲は、彼女自身への応援歌でもあり、シンガーソングライターとしてお客さんと寄り添う存在になることを伝えた曲ともいえるだろう。
1部の最後は彼女にとって大切な楽曲「ヒーロー」。手拍子を届ける観客達に「この曲、手拍子むずいでー」と笑いながらお礼を伝える。バラードが続く楽曲の中、ラストは会場が拳を上げて一つとなり1部を締めくくった。
2部ではパーカッションをらっきょが担当。1部と雰囲気をガラリと変えて「21」からライブはスタート。カホンが作り出す軽やかなリズムで、ポップで楽しい空間が広がっていく。ハタチから21となり、またひとつ大人になった彼女の今の心情が感じられる歌詞となっている。「ちょっと待ってくださいよ!」とスタートを忘れてしまったトラブルに明るく対応する彼女の姿を見て会場は笑いに包まれる。気を取り直して「あなたのカノジョになりたいの!」を披露。カホンのリズムと会場の手拍子、キャッチーなギターのメロディ、かわいらしい歌詞は第1部と雰囲気を大きく変えてくれる。
「ワンマンなのでひとりで歌いきるのもいいかなと思いましたが、せっかくなので一緒にやりたいなと思って声をかけさせてもらいました。」普段サポートをお願いすることもない彼女だからこそ、ワンマンだからこその試みを見せてくれる。
続いては、「ライブハウス」。年間200本近いライブを今年行った彼女が歌うライブやライブハウスへの想いが込められたこの楽曲からはライブへの愛を感じることができた。「グッドバイ」では、リズミカルで明るいメロディで会場の空気を華やかにしてくれる。「つよがり」では主人公の心情の語りから始まり、先程の雰囲気から変えて暗い会場に切ない感情を歌い上げていく。彼女の儚い歌声が観客たちの心の中にスーッと入り込んでいく。
続いて、「オムライス」を披露。作りすぎたけど好きな人に食べてもらえなかったオムライス。カホンの鈴の音が切ない涙を表すかのように会場内に響き渡っていく。
「楽しんでますか!私はとっても楽しいです!」今回サポートを担当したらっきょとの縁を伝える。「以前に一度急遽サポートをしてもらったことがあるんです。自分の歌がこんなにも表情を変えることが驚きで今回はお願いをしました。」
「みんな私のことを聞くために来てくれてるんですね、ありがたいです。」続いて、20歳、21歳と大人の階段を登る彼女が感じる、今後の人生や大人ってなんだろうという今の気持ちが伝わる楽曲「オトナ」を披露。
「最後の1曲です!」サポートを担当したらっきょと今日来てくれた人へ感謝を伝える。「楽しい時間をありがとうございました。私1人じゃできなかったし、今日見てくれる人がいっぱいいてくれて、ひとりぽっちじゃないなと思える日でした。」最後は、疾走感のあるメロディとカホンのリズムで「サーチライト」が披露される。手拍子に包まれた彼女らしいステージで後にした。会場には観客たちからのあたたかいアンコールの拍手が届けられる。
2周年を記念したMAHOROBAのTシャツを着て登場したかと思えば、前後を逆に来てしまい再度着替え直すという愛らしいハプニングを見せてくれる。
「今日は、聞いてくれるみんながいるから楽しかったです。あと1曲で終わるのは寂しいですが、今日が終わっても毎日が続きます。しんどいこともあるけど頑張っていこうぜという曲を歌って帰ります!ありがとうございました!シンガーソングライター星愛でした!」
ラストは「君へ」。毎日頑張ってる人たちへ、今日来てくれた君へエールを送りライブは幕を閉じた。今回初めてとなるワンマンライブ。トラブルもありながらも彼女の人間味あふれるステージを届けることができた彼女らしいワンマンとなった。等身大の彼女だからこそ書ける歌詞がこれからも多くの人の日常に寄り添ってくれることだろう。
セットリスト
【1部】
1.MICHI
2.おわれる恋
3.ハタチ
4.反抗期
5.yoake
6.ティーンエイジャー
7.届かない
8.ひとりぽっち
9.ヒーロー
【2部】
1.21
2.あなたのカノジョになりたいの!
3.ライブハウス
4.グッドバイ
5.つよがり
6.オムライス
7.オトナ
8.サーチライト
en.君へ
ライブ情報
2024.1.21(日) @心斎橋 歌う魚
「エマージェンザジャパン2024 1回戦」
open 18:00 / start 18:20
adv.¥2600 / door¥3100 +1D
「東名阪に足跡つけるツアー 🐾」
2024.1.17(水) 名古屋sunsetBLUE
2024.2.14(水) 大阪 MUSE BOX
2024.3.13(水) 東京 下北沢DY CUBE
サポートパーカッション:らっきょ https://twitter.com/rakkyo_caj
会場:LIVE&BAR 真心場 -MAHOROBA- https://twitter.com/mahorobalive
カメラマン:Daiki https://twitter.com/daiki0123_photo