【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 7選≪2024/07/17≫

ドラマ「海のはじまり」主題歌。ドラマ「silent」「いちばんすきな花」を手掛けた制作陣によるこのドラマ。そんなドラマの為に書き下ろされた作品。back numberならではのやさしくも儚い歌声とメロディ。ドラマにリンクする歌詞が、いい場面でしっかりと流れてくれる。リリース初日から様々な音楽チャートで1位を取得しているこの作品が下半期の代表曲となることは間違いないだろう。

ドラマ「どうか私より不幸でいて下さい」主題歌。「魔性の女A」がロングヒット中の紫今。昨年から彼女のことを注目しているのだがリリースする度に音楽性の広さに脱帽する。繊細かつ壮大なストリングスのサウンドと彼女の儚い歌声。「魔性の女A」と同一歌手なのかと思ってしまったほどだ。個人的に好きな楽曲「Soup Flower」で見れた彼女の一面を再度感じられた。より一層、注目されるアーティストになることだろう。

TVアニメ「逃げ上手の若君」の主題歌。現在話題沸騰中のジャンプアニメ。アニメの世界観を表現する『和×ロック』テイストの楽曲に仕上がっている。同じくジャンプアニメである「銀魂」の主題歌でも使われた「勝手にMY SOUL」に通じる雰囲気をまとっており、編曲には「勝手にMY SOUL」を制作した新井弘毅が参加している。作詞：北村匠海／作曲：DISH//というところからも「勝手にMY SOUL」から大きく成長し、新井弘毅の力を借りてよりパワーアップしたDISH//の力を感じた。

京都発4人組ポップロックバンド。1stEP『始季』の収録楽曲。爽やかな風をまとったような空気感のメロディ。ヴォーカルの優しい歌声。列車が走り出す様子を表すかのようなギターのサウンド。ポップロックバンドの所以を感じるような１曲に仕上がっている。ライブで聞いて拳を振り上げたい。そんなことを思わせてくれた。

2020年1月結成。AORやcitypop・ソウルミュージックに影響を受けたサウンドで注目を集める平均年齢22才6人組バンドBESPER。バンドとして1番ポップスな曲に仕上がったと語る楽曲。80年代シティポップを彷彿させるようなメロディにイントロから心が踊り始めていく。キラキラと輝く太陽の日差しを表すかのようなサックスの音色、体が踊りだしたくなるベースライン。ドライブでまさに聞きたい1曲。

京都発のオルタナティブロックバンド。新生活で感じる不安や孤独感をイメージして制作された楽曲。新しい環境、人間関係での葛藤とそれでも前を向いていたいという気持ちを歌詞とキラキラしたボーカル、コーラスワークが魅力的な1曲に仕上がっている。儚げな歌声がメロディと共に徐々に明るさを感じさせる。不安と前向きな気持ちが両立していく感情が表された楽曲だ。

京都発5人組ピアノロックバンド。この作品は、5thシングルとしてリリースされ楽曲。作詞柴田が歌詞を作る時間の中で言葉と向き合い、滝のように通り過ぎた言葉たちを見つめた末に完成した詩。ベースラインから始まるイントロ。ピアノソロにギターソロ。疾走感のあるサウンドの中にある楽器たちのきれいかつ存在感のあるメロディ。どこか懐かしさもありつつ、中毒性のある楽曲で気付けば何度も聞きたくなる。