【ライブレポート】きたゆいpre.『Poppin’Shower』《QLIP》

カメラマンやデザイナーとして活動をするきたゆいが誕生日を迎える6月26日にイベントを開催。その名も『Poppin’Shower』。ジャンルは違えど、”ポップ”の要素を持つバンド達による音楽のコラボレーションで、特別な楽しさやワクワク感の溢れる企画にしたい!という彼女の想いが詰まったこのイベントに5組のアーティストが集結した。

そんなイベントの様子を1組ずつ紹介していきます。

QLIP

photo by きたゆい

イベントのラストを飾るのは、QLIP。1曲目は『なんにもない』。ドラムのリズムに合わせて照明が輝き、鍵盤の音色と中毒性のあるメロディが流れる。脱力感のある彼の歌声と共に、そのメロディが癖になり、観客たちは独特のリズムに身を任せて体を揺らしている。「センキュー。」と感謝の言葉を伝えると、拍手が会場を包み込む。

続いて『オクロクラシー』が始まる。エレキギターが勢いよく響き渡り、バンドサウンドが鼓動を高鳴らせ、会場のボルテージを一気に引き上げる。スタンドマイクに手を置き、力強く歌い上げる姿はまさにロックスター。曲の合間に「きたゆいさん、誕生日おめでとうございます!」と祝福の言葉を贈り、観客の手拍子がまるで祝福の拍手のように広がっていく。

Vocal.小椋一親
Keyboard&Chorus.西村彩花

祝福の拍手が幸せな手拍子へと変わり、『わるくはない』が披露される。色鮮やかな照明と鍵盤の音色が、彼女の誕生日を楽しくポップな一日に彩り、観客が拳を振り上げ、一体感が生まれていく。「誕生日ってすごくないですか?生きてるだけで祝ってもらえる。すごい一日。誕生日の人を見つけたら、ぜひ『おめでとう』と伝えたい。それくらい大切な一日です。」とMCをしながら、2年連続2度目の出演に感謝を述べる。

次の曲は、Dufferinのベースから「なんでやってくれなかったんですか?」と昨年言われたという『上手くはいかない』。今日のイベントのタイトルにぴったりの、ポップで明るいこの曲が流れると、会場の雰囲気は楽しいものへと変わり、観客は自然と踊り出していく。そんな楽しそうな会場を見ながら、彼も笑顔で歌い上げていく。

Bass.上野公大
Guitar(Support).副島和也
Drums(Support).平野鷹朋

ラストはギターの音を響かせ、ロックに決める。続いて、主催のきたゆいさんのリクエストに応えて『孤独かもしれない』を披露。ブルーに光る照明に照らされた彼らは、まるで宇宙空間で歌っているかのようだ。シンセサイザーの音色も相まって、近未来的な世界を感じさせる。

photo by きたゆい

「最後までお付き合いありがとうございます!」と感謝を伝え、大量の拍手の中で最後の楽曲『エトワール』が披露される。宇宙と交信するようなポーズで会場のエネルギーを一つにし、世界と繋がるような壮大なフィナーレ。最後までポップで楽しく、独自の音楽性が感じられるパフォーマンスで、きたゆいさんへの感謝と尊敬を随所に感じられるステージとなった。

photo by きたゆい

セットリスト
1.なんにもない
2.オクロクラシー
3.わるくはない
4.上手くはいかない
5.孤独かもしれない
6.エトワール

photo by きたゆい

《プロフィール》
2011年夏頃から本格的に活動するようになる。
2013年8月7日、キュウソネコカミがインディーズ時代に所属していたEXXENTRIC RECORDSより 1st mini album「マーブル」を発売し、東名阪ツアーを行い、ツアーファイナルでは夜の本気ダンスと共演する。しばらくしてマーブルの収録曲である京都の悪口を詰め込んだ「都革命」のMVを公開する。
2014年4月、キーボードとベースが脱退するも、その後に現キーボード西村彩花、現ベース上野公大が加入する。同年冬、RO69jackに入賞する。
2014年 12月24日、2nd mini album「いきたくない」を発売し、これまた東名阪と更には福岡でライブをする。
2015年5月、ギターの玉岡滉平が医師になり多忙となったことで一旦活動を休止することになる。
2017年4月、同期音源を使用して玉岡がいないままライブを行うことを決意、同年の5月より活動を再開した。
2019年2月14日木曜日、1st full album「僕は神」をリリースする。そして、2019年夏頃から本当にやりたい音楽を追求、音楽性を大きく変え、エレクトロやオルタナティブロックに傾倒していく。現在もなお理想の音楽を求め、活動中。
“どうも、前向きに後ろ向きなバンド、QLIP(クリップ)です。”

≪SNS≫
HP:http://qlip.web.fc2.com/index.html
X:https://twitter.com/QLIP_official
Instagram:https://www.instagram.com/weareqlip?igsh=MXgxc2d1MzhvcTlocw==

アーティスト紹介記事