【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/07/09≫

日本テレビ系「第45回 全国高等学校クイズ選手権」（高校生クイズ2025）の応援ソングとして書き下ろされた本作。
楽曲提供を手がけたのはRADWIMPSの野田洋次郎。壮大で前衛的なサウンドに、挑戦するすべての人の背中を押すような歌詞が乗せられている。
今のRADWIMPSらしい音楽性を感じさせながらも、SixTONESの6人それぞれの個性がしっかりと浮かび上がる構成になっており、これまでの楽曲とは一味違う表情を見せてくれる1曲だ。
SixTONESというグループの表現の幅を、また一段と広げてくれるような印象的な作品に仕上がっている。

現在『夢中』がロングヒット中のBE:FIRSTが第92回NHK全国学校音楽コンクール（Nコン2025）“中学校の部”課題曲をリリース。今作は、合唱の課題曲ということもありメンバー1人1人の歌声が際立つ1曲ともいえるだろう。

改めてバラード曲を聴くとそれぞれ個性のある歌声で美しいハーモニーを魅せるグループだなと再認識させてくれる。パフォーマンスももちろん素晴らしいグループだが、こういう楽曲を心に染みわたるような歌声で届けてくれるからBE:FIRSTの沼から抜け出せない。

9月リリースのシングルにはこちらの楽曲以外にも収録をされている。どんな楽曲が収録されるのか今から楽しみだ。

2025年7月8日にアニバーサリーベストアルバム『10』をリリース。今作にはフェーズ2以降のシングルやリード曲を中心に収録されており、「え、これも？」と思ってしまうほどのヒット曲が並ぶ。実質3年という短期間で、これだけ多様で記憶に残る楽曲を生み出してきた彼らに改めて驚かされる。

収録されている楽曲はどれもジャンルや雰囲気が異なり、ロングヒットを記録しているものばかり。もはや、誰しもが一度は耳にしたことがある楽曲たちではないだろうか。
そして、『僕のこと』『青と夏』『インフェルノ』といった前作ベストに収録された代表曲は今回収録されていないが、それでもなおここまでのボリュームと魅力が詰まっていることに驚く。今を代表するアーティストであることを改めて証明した作品だ。

松本かれん（FRUITS ZIPPER）と桜庭遥花（CUTIE STREET）による新ユニット・PiKi（ピキ）のデビュー楽曲。TVアニメ『その着せ替え人形は恋をする』シーズン2の主題歌として起用されている。

楽曲は80年代のアイドルソングを彷彿とさせる懐かしさを感じるサウンドに、KAWAII LAB.らしい令和の“かわいさ”が絶妙にミックスされた1曲に仕上がっている。
アイドルファンだけでなく、アニメファンにも届くポテンシャルを持ったポップソングであり、新たなKAWAII LAB.のバズソングとしても注目されること間違いなしだ。

東京発のロック・バンド Napeが新曲をリリース。4月にリリースされた1st E.P.『A Tumor Bombastic』が個人的にも刺さる部分が多い作品だったこともあり、EP収録曲の「self -made」は、RYOが選ぶ上半期インディーズベストソングにも選出をした。

疾走感のあるビートと響かせるギターのサウンド。クールな歌声。それぞれが重なりあい、おしゃれさとかっこよさを両立するロックソングとなっている。Napeの魅力をしっかりと感じ取ることができる1曲といってもいいだろう。

島根県松江市出身のシンガーソングライター・室田夏海。
この楽曲は、第3回横浜国際映画祭に正式出品された話題の映画『なっちゃん、オールアップです！』の主題歌であり、私がナビゲーターを務めるNFRS『Stage of the Dream』supported by Eggsでも、7・8月のエンディング曲として放送している。

少し素直になれない不器用さと、それでも相手がかけがえのない存在であることに気づいていく――そんな繊細な心の機微を丁寧に描いた1曲。
心地よいメロディと、彼女のやさしくぬくもりのある歌声が、聴く人の心にすっと染み込んでくる。

ぜひ、じっくりと聴いてみてほしい。