【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/12/03≫

こちらは、私が公式ユーザーを務めるストリーミングサービスの AWAで毎週水曜日に公開される『【邦楽】今週の最新曲』というプレイリストを聞いてオススメの楽曲を紹介しています。

今週は292曲の中からおすすめの6曲を紹介します。ぜひ、新曲と出会うきっかけに。

Official髭男dism『Sanitizer』

7年ぶりとなるノンタイアップ曲。「僕」と「君」の関係性の中で、自分で打ち克ち、隣に並べるようになりたい——そんな強い思いが込められたミディアムロックナンバー。

柔らかいメロディラインと伸びのある歌声。どこか「Subtitle」を思い出させるようなサウンド感が心を掴む。「こういう曲を求めていたんだ」
——聴きながら、ふとそんな言葉が浮かんできた。

タイアップで作品世界を描くこともうまい彼らだが、この曲は“音楽そのものの強さ”で魅せてくる。
あらためて、彼らの表現力の高さを感じた1曲。

DOMOTO『愛のかたまり』

DOMOTOとして初めてリリースされた作品は、代表曲「愛のかたまり」の新アレンジ&新録ボーカル。今年、KinKi Kidsとして全曲サブスク解禁した流れの先に、この曲を最初に選んだことが、一人のファンとして本当に嬉しかった。

原曲の良さはそのままに、大人になったふたりの声の深みや余裕、色気が加わって、当時とはまた違う感情の余韻が残る。
そして何より胸が熱くなったのは、歌詞が一部変更されているところ。

「変わっていく ぼくらの愛は
強く光り輝く
この冬を越えて もっと素敵になるから」

名前が変わっても、この曲と共に、ふたりとしての物語は続いていく。そう思わせてくれるような、優しい力強さがこの作品に込められている。これからも、時代と世代を越えて愛され続ける存在でいてほしい。そんな気持ちが溢れる1曲。

Travis Japan『Welcome To Our Show Tonight』

ニューアルバム『’s travelers』をリリースしたTravis Japan。
今作は1950年代から現代まで、時代とジャンルを横断しながら音楽で旅をする——まさに“聴くタイムマシーン”のようなコンセプトアルバム。

ディスコ、Swing Jazz、Hip-Hop、バラード、EDM…多彩なジャンルが詰め込まれ、1曲1曲がまるで映画のシーンのように展開していく。
幕開けのインストからすでに旅は始まっていて、気づけばTravis Japanと一緒に時代をさかのぼっているような気持ちになる。

エンターテインメント性の高さに加え、音楽的な探究心と遊び心が垣間見える1枚。
Travis Japanは作品ごとに新しい景色を見せてくれる——今回も心が躍るアルバムになっていた。

SUPER BEAVER『人として(AA1)』

SUPER BEAVER初となるアコースティックアルバム『Acoustic Album 1』がリリース。これまでの楽曲をアコースティックアレンジで収録した今作。バンドサウンドでも心を揺さぶる彼らだが、アコースティックになることで、歌詞と歌声がより深く刺さってくる。余白があるからこそ感じられる余韻と温度。これまで歩んできた景色や感情が、そっと胸に蘇ってくるような仕上がりだ。ぜひゆっくり浸りながら聴いてほしい。

鈴木実貴子ズ『ががが』

1月28日リリースのメジャー2ndアルバム『いばら』から先行配信された1曲。
彼女の力強い歌声は、一言一言に魂が宿っている。
反復される「ががががんばれ」という言葉は、中毒性だけでなく、聴く人の胸を揺さぶるエネルギーがある。

ライブ映像から伝わる迫力は圧巻。アルバムがさらに楽しみになる作品。

クレイジーウォウウォ!!『So sweet』

2024年結成の4人組ポップロックバンド・クレイジーウォウウォ!!(愛称:クレウォウ)。東京を中心に活動し、今年はサーキットイベントをきっかけに注目度を一気に高めているバンド。

今作『So sweet』は、おしゃれさと中毒性を併せ持つ1曲。
サビで一気に耳を掴まれるのはもちろん、間奏のギターソロやベースラインが楽曲全体をより洗練された空気感に仕上げてくれている。

前作『水平線』から個人的にずっと推しているバンドだが、この作品でまた新しい一面を見せてくれた。
来年、さらに大きなライブハウスへ進んでいく姿を想像してしまう。

今後の展開がますます楽しみなバンド。

AWAプレイリスト 収録

Official髭男dism『Sanitizer』
DOMOTO『愛のかたまり』
Travis Japan『Welcome To Our Show Tonight』
timelessz『ワンアンドオンリー』
timelessz『RUN(timelesz edition)』
Uru『I don’t wanna feel this way (feat. Michael Yano a.k.a ARK, RIKKI)』
SUPER BEAVER『人として(AA1)』
レトロリロン『僕だけの矛盾』
川谷絵音とさらば青春の光と愉快な仲間たち『八百長のテーマ』
&TEAM『Back to Life(Japanese ver.)』
flumpool『スノウゴースト』
SIX LOUNGE『偲げブルー』
NIKO NIKO TAN TAN『Stranger』
鈴木実貴子ズ『ががが』
Maki『BIRTHDAY』
Broken my toybox『NONVERVAL』
chef’s『chiffon』
かわにしなつき『いや、だって。』
TiDE『Airo』
BESPER『Snowfall』
シェフの気まぐれ『花占い』
Offo tokyo『shiro』
クレイジーウォウウォ!!『So sweet』
シベリアンハスキー『ふたりだけで』
ジャムトハイボール『足音を立てる町』
明くる夜の羊『今もこの街で』
CAT ATE HOTDOGS『ハローミライ』
ゼロカル『あした』
FTISLAND『Cloud』
ハルカトミユキ『YUUREI』

AWAプレイリストはこちら
“【2025/12/03オススメ新曲】RYO Weekly Music Selection” by RYO on AWA
https://mf.awa.fm/4pVPrgU