【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2026/2/11≫

こちらは、私が公式ユーザーを務めるストリーミングサービスの AWAで毎週水曜日に公開される『【邦楽】今週の最新曲』というプレイリストを聞いてオススメの楽曲を紹介しています。

今週は270曲の中からおすすめの6曲を紹介します。ぜひ、新曲と出会うきっかけに。

サカナクション『いらない』

ドラマ『こちら予備自衛英雄補?!』の主題歌。
昨年リリースされた『怪獣』がロングヒットを続ける中で届けられた新曲だ。

今作は、『モス』や『ショック!』を彷彿とさせる、どこか昭和の懐かしさを感じさせる空気をまといながらも、中毒性のあるフレーズとメロディがしっかりと現代にアップデートされている。まさにサカナクションらしさが詰まった一曲だと感じた。

正直、この曲を聴きたくてドラマを見始めたと言っても過言ではない。不思議な世界観を持つドラマと、この楽曲の癖になる空気感が見事に重なり、気づけば物語に引き込まれていた。音楽が作品の魅力を何倍にも膨らませていることを実感させられる。

この独特な存在感を持つ『いらない』が、これからチャートでどんな動きを見せるのか。引き続き注目していきたい。

M!LK『爆裂愛してる』

2月18日にリリースされる両A面シングル『爆裂愛してる / 好きすぎて滅!』の表題曲。
昨年「イイじゃん」のヒットを皮切りに紅白出場も果たしたM!LK。その勢いのままロングヒットを続けているのが「好きすぎて滅!」だ。

この楽曲が持つトンチキな世界観と強烈な中毒性に、私は完全に心を掴まれた。そんな「好きすぎて滅!」と同じ作詞作曲家が手がけている今作には、あの曲でハマった人たちをさらに深く沼へと引き込もうとする気概すら感じられる。

癖になるメロディラインと、何度も繰り返されるフレーズ。気づけば口ずさんでしまうようなキャッチーさがありながら、しっかりとM!LKらしい色も残している。
この曲もまた、2026年を象徴する一曲になるのではないか——そんな期待を抱かせてくれた。

SOTA HANAMURA『Me.exe』

Da-iCEのボーカル・花村想太が、「SOTA HANAMURA」名義で初となるソロ楽曲をリリース。
今作は、Da-iCE「TAKE IT BACK」も手がけたプロデューサー・styによる書き下ろしで、ヒップホップ調の激しいダンスチューンに仕上がっている。

個性が際立つハイトーンの歌声は、もはや彼の代名詞。この声を聴けば「花村想太だ」と思う人も、この数年で確実に増えたのではないだろうか。
ポップなイメージが強いDa-iCEとはまた違うアプローチで、ラップやダンスパフォーマンスを前面に押し出しながらも、その代名詞ともいえる歌声がしっかりと存在感を放つ。その一つ一つが、新しい表情として提示されているのが印象的だ。

夏にはアルバムリリースも予定されているとのこと。個人的には、3年ほど前にYouTubeで公開されている「Let me love you」が収録されるのかも含め、今後の展開にも大きな期待を寄せている。

ナンカノユメ『なんでもやさん』

大阪を拠点に活動するポップロックバンド・ナンカノユメ。
本作は、検索すれば何でも分かる時代に置き去りにされてしまった“愛の不器用さ”をテーマに描いた一曲だ。等身大の言葉に、ユーモアと切なさが同居する世界観が印象に残る。

私自身、スタッフとしても関わっているバンドではあるが、近年のリリースは応援ソングやポップな楽曲が続いていただけに、今作ではまた違った新たな表情を感じることができた。
シティポップのニュアンスをまとったおしゃれなサウンドに、鍵盤やギターが織りなすやさしくジャジーなメロディ。そこに心地よいビートが重なり、艶やかでありながら芯の強さも感じさせるボーカルの歌声が響く。

バンドとしての幅を確実に広げた一曲と言ってもいいだろう。
ぜひ一度、じっくりと聴いてほしい作品だ。

キノミキノママ『花散里』

関西を中心に活動するバンド・キノミキノママが、2nd EP『ニニンバオリ』をリリース。
2024年の結成当初、初ライブから縁のあるバンドで、この2年間さまざまなステージを観てきた。2025年は「MUSIC BUSKER」に選ばれるなど、経験と実績を着実に積み重ねた1年でもあった。

2025年6月にKey.&Cho.のFuyuが加入して以降、初のリリースとなる今作。ライブで聴き慣れていた楽曲たちが音源として形になったことに、一人のファンとして素直にうれしさを感じている。

中でも「花散里」は、芯のあるボーカルの歌声がまっすぐ心に届き、自然と情景を浮かび上がらせてくれる一曲。初めてライブでこの曲を聴いたときから、日常の中で音源として浸りたいと思っていた楽曲だっただけに、その願いが叶ったことが何よりうれしい。ぜひ一度、彼らの音楽に触れてみてほしい。

夜篠ケンジ『それでも君と(feat. 初音ミク)』

ボカロPとして活動する夜篠ケンジが新曲をリリース。
本作は、“結婚”という人生の節目に寄り添うことをテーマに制作された、温もりあふれるミドルバラードだ。2人でいるからこそ感じる温かさや、日常にある小さな揺らぎを丁寧にすくい取った一曲となっている。

昨年4月からボカロPとして活動をスタートし、すでに6曲をリリース。近くでサポートさせてもらっている立場としても、彼の音楽性の振れ幅や、楽曲制作そのものを楽しんでいる姿勢を強く感じている。楽曲提供の経験も着実に重ねているからこそ、毎回新しい表情を見せてくれるのだろう。

MVとあわせて楽しむことで、楽曲のイメージはさらに広がっていく。
ぜひ映像とともに、その世界観をじっくり味わってほしい。

AWAプレイリスト 収録

サカナクション『いらない』
ポルノグラフィティ『峠の鬼』
SUPER BEAVER『燦然 – Sanzen』
Vaundy『シンギュラリティ』
indigo la End『カグラ』
LiSA『SWEET MAGIC』
M!LK『爆裂愛してる』
櫻井優衣『ぜんぶ可愛いのせい』
西野カナ『君のせい』
m-flo loves 櫻井翔『come again *Reloaded』
SOTA HANAMURA『Me.exe』
RYOKI MIYAMA『Tadaima』
Mori Calliope『天獄 & Mercy feat. 10-FEET』
女王蜂『HELTZ』
TenTwenty『Abyss Red』
ハク。『ふわ輪』
とた『予感』
ジョン・ヨンファ『Night Runner (Shooting Star) [Japanese ver.]』
バウンダリー『バレンタイン』
Romansquall『シェキラブ!!』
こたに『ひかり』
エルスウェア紀行『のびやかに地獄へ』
深海のカペラ『雨の星間飛行』
一寸先闇バンド『AM』
タデクイ『舟』
かたこと『アイラヴユー・リバーシブル』
yummy’g『PΣAK!』
ナンカノユメ『なんでもやさん』
キノミキノママ『花散里』
夜篠ケンジ『それでも君と(feat. 初音ミク)』

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