【ライブレポート】OTOHAワンマンライブ「soulmate」@阿倍野ROCKTOWN

【ライブレポート】OTOHAワンマンライブ「soulmate」@阿倍野ROCKTOWN

2024年1月17日阿倍野ROCKTOWNにて、シンガーソングライターOTOHAがワンマンライブ「soulmate」を開催。フルアルバムのリリース日でもある同日。彼女のワンマンライブを見れることへの嬉しさとニューアルバムを聞くことができる期待に胸を躍らせる観客たち。そんな期待が充満した会場の中、バンドメンバーを引き連れて本日の主役であるOTOHAが登場。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

赤いドレスに身を包みステージを自由に歩き回りながら「アロニー 」がスタート。胸を躍らせるようなベースラインと際立つギターのサウンド、彩りをくれる鍵盤の音色やドラムのリズムが楽しさを増幅させてくれる。赤く彩る照明が彼女のエネルギッシュな歌声をより一層華やかにしてくれる。
「みなさん改めましてOTOHAです!今日はよろしくお願いします!」と挨拶をして、「DIVE」を披露。オシャレなサウンドと伸びのある彼女の歌声を聞いて会場の観客たちから手拍子が届けられる。観客たちの心に飛び込むかのように踊りあげる彼女の姿からは楽しさが伝わってきた。

今回のアルバムタイトル「soulmate」とは、ずっと寄り添っていく友という意味がある。「OTOHAと今日来てくれたみなさんがソウルメイトです。私は、ソウルという言葉が好きで、今の溢れる気持ちで歌うのでソウルフルという言葉が好きです!」

OTOHAワンマンライブ「soulmate」
OTOHAワンマンライブ「soulmate」

「今回ゆるっとやっていきたいと思います!」と鍵盤を弾きながら、2023年にリリースしたシングル楽曲の思い出を語る。「リリースした3枚は今日の為に制作してきました。そんな楽曲たちも今日は届けていきたいと思います。」と「Waste one’s time」を披露。アコースティックギターの音色が会場内に響き渡り、彼女の感情がのせられた歌声が人々の心に入り込んでいく。徐々に音数が増えていき、曲は壮大になっていく。続いて、彼女のアカペラからスタートしたのは、「so-yo」。エモーショナルな雰囲気を醸し出すギターの音色が心の琴線に触れ、どこか懐かしさのあるメロディに観客たちは思わず聴き込んでしまう。そんな中、鍵盤を弾く彼女にスポットライトがあてられる。

「写真タイムにいっちゃいましょうか!みんな写真撮って!」と「KICK」がスタート。カラフルな照明がポップなサウンドとマッチし、ミラーボールがより華やかさを増してくれる。観客たちのカメラに対して、可憐な姿でポーズを決めるOTOHA。先程までの鍵盤を弾きながら歌う彼女の姿とギャップを感じられた。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

「次の楽曲は、自分の中で大切にしてる曲です。自分の中では背中を押してくれる楽曲でもあります。ライブでもプライベートでも自由で天真爛漫な私は、裏表なくやってるけど後悔することはあります。どんなことがあっても生きてるということが大事です。」そんな想いを込めて作られた大切な楽曲「PINK BLUE」を披露。
鍵盤の音色と彼女の力強さもありながら繊細さも感じられる歌い出しに心をしっかり掴まれる。ラスサビ前に伸びのある彼女の歌声が際立ち、気づけば鳥肌が立っていた。あなたの背中を押すという想いを込めたこの楽曲は会場にいた一人一人の背中を押したことだろう。

曲が終わると、宇宙空間に入り込んだかのように神秘的な青い空間が広がっていく。シンセの音色とギターのサウンド、一つ一つの音色が会場の空気感を作り上げ新たな世界へと誘ってくれる。ベースラインが際立ち、ドラムのリズムと共にリズム隊がシックな雰囲気を作り出すとOTOHAが衣装チェンジをして登場。ジャジーな空間で「プレイリスト」がスタートすると会場からは手拍子が聞こえてくる。そんな手拍子が新たなサウンドとなり音に厚みを作ってくれた。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

「どうしても今回のワンマンへのこだわりがありました。それが、衣装チェンジをしたいということです!」彼女がワンマンを決めたのは1年前の京橋AZYTATEの新年会で最強になると目標を立てたことがきっかけだった。「最強という目標のざっくりとした内訳なんですが、普段歌以外で仮歌やCMの曲の制作などアーティスト活動以外の仕事が多くて、どちらの活動も両立をしながらどちらも完璧にしていきたいと思って最強にしました。今の所はどちらも両立できていると思いますが、みんなが帰る時に最強だったと思ってもらえるように最後まで頑張っていきたいと思います。」

「これからの2曲はどちらも思い入れがある楽曲です。私は、MUSIC BUSKERに所属をしていますが、先日1年のグランプリを決める大会に出演しました。結果、優勝はできませんでしたが、自分が大切にしているリズムや歌やメロディを出し切ることができました。」と語るとMUSIC BUSKERの大会で歌った楽曲を2曲続けて披露する。1曲目は、昨年リリースされたシングル曲「ROOM」。彼女の大会にかけた気持ちが曲と共に伝わってきた。2曲目は、「JIU」を披露。ネオン色の照明に彩られたステージの中、妖艶に歌い上げていくOTOHA。ジャジーなサウンドの中歌い上げるこの曲からはこれまでの楽曲とまたひとつ違った表情を感じられた。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」
OTOHAワンマンライブ「soulmate」

「ミュージックビデオから2曲届けます。かわいい曲からかっこいい曲まで歌ってるのでいろんな形のOTOHAを楽しんで欲しいです。」と「テディベア」を披露。原曲とは少し表情を変え、おしゃれさと心地よさが増しているように感じられ、あたたかく心に寄り添う音楽を届けてくれた。続いては、「NEO」。シックな照明の中、80年代の雰囲気をただよわせるような懐かしさ。キーボード、ベース、ドラム、ギターとサポートメンバーそれぞれ見せ場が作られる。

ここからは今回のアルバム「soulmate」に収録される新曲達を披露していく。これまで弾き語りで歌ってきた「BEER」を初めてバンドセットで披露。アルコールで曲を書くアーティストが多いので、なにか書きたいなと思ってビールが飲めるようになったタイミングで作ったと語るこの曲。アコースティックギターの音色が哀愁を漂わせ、青い照明がより一層切ない気持ちにさせてくれる。途中からバンドサウンドが際立ち、彼女は儚い顔で歌い上げていった。

「次の曲で最後です。ワンマンを終わりたくないです。あと50曲は歌えそうですが次の曲が最後になってしまいます。みんなに届けたい曲を最後にしたいと思ったので本当に初めて届ける新曲です。想いを込めて今日ここで歌うと決めてきました。」

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

「永遠に絶対はない。いつか終わりがあるということがこれまで何度もありました。それもあり、一瞬一瞬を大切にして想いを込めて、永遠はないけど永遠があるようにしたい。」そんな彼女の想いがいっぱい詰まった楽曲「forever」が披露される。バンドサウンドと彼女の伸びのある歌声が心にスーッと入り込んでいく。掻き鳴らすギターのメロディを聴いていると脳内で夕陽が浮かんできた。永遠ではないけれど一瞬一瞬を大事にしたい。目の前の景色、ワンマンという時間、このメンバーと奏でる今日のライプ、一つ一つの光景を永遠に大切にしたいという彼女の気持ちが伝わってきた。

「ありがとうございました!」感謝の言葉に大量の拍手が送られる。ステージを後にするとアンコールの拍手が場内に響いていく。観客たちは色とりどりのペンライトを持ち、場内を照らしていく。アンコールの中、OTOHAが登場すると彼女のもとに花束が届けられた。サポートメンバーを紹介しながら順番に登場。一人一人とのエピソードを語る彼女の笑顔からは、メンバーとの仲良さが伝わってきた。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

アンコール1曲目で披露されたのは、ワンマンのタイトルであり、アルバムタイトルでもある「soulmate」。沸々と沸き起こる心の炎を表すかのようなギターのメロディ。サビになるとメロディはより華やかになり、会場のペンライトがソウルフルに空間を作っていく。目の前の人達やこの曲を聞いてくれた人達の背中を押してくれる応援歌となる楽曲。この曲は彼女にとって新たな代表曲になっていくかもしれない。

「次の曲で本当に最後の曲となります!準備はいいですか!?最後は写真タイムなので一緒に写真を撮って楽しみましょう!」と最後は「バブルバス」を披露。ミラーボールが広がる場内に鍵盤を奏でながら踊るように歌を届ける彼女の姿からは楽しさが伝わってきた。

信頼できるメンバーと彼女のことを応援し続けてくれたお客さん達。そんな彼女を応援する全ての人達が彼女のソウルメイトと言えるだろう。今回のワンマンライブは、彼女の最強という目標を達成させてくれた1日となったことだろう。

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

1.アロニー
2.DIVE
3.Waste one’s time
4.so-yo
5.KICK
6.PINKBLUE
7.プレイリスト
8.ROOM
9.JIU
10.テディベア
11.NEO
12.BEER
13.forever
14.soulmate
15.バブルバス

OTOHAワンマンライブ「soulmate」

≪プロフィール≫
「誰かの物語の1ページとなりますように」をコンセプトに、甘さと痛烈さを感じられるリリックに、柔らかさと強さを持った歌声でメロディを奏でる。楽曲制作はDTMを主とし、楽曲にはポップ・ダンス・R&Bの要素が含まれている。 FM802公認MUSIC BUSKERのライセンスを取得、MINAMI WHEEL2022にも出演、ラジオでの楽曲オンエアなど活動の場を広げている。
≪SNS≫
X(旧Twitter):https://twitter.com/otohakun_inu
Instagram:https://www.instagram.com/uta_otohakun/
Youtube:https://www.youtube.com/@otohachannel1086

2024/04/04(木)中津Vi-code
OTOHA ×茉寿2manLive
「私たち誕生日」
OPEN 19:00 START 19:30
ADV¥3000 DOOR¥3500(+1ドリンク)

カメラマン:柴犬 https://twitter.com/shibaken526
会場:阿倍野ROCK TOWN http://rocktown.jp/index.html