今回で4度目となる弾き語りイベント『PLUS OVER !!!!』。
大阪・心斎橋の「夜を灯して」で、今宵も3組の素晴らしいアーティストのライヴが行われていく。
芳仲悠人
トップバッターを務めるのは『PLUS OVER !!!!』の主催の1人でもある芳仲悠人。
「PLUS OVER !!!!に来てくれてありがとうございます!」と元気よく挨拶をして、『心象風景』からイベントのスタートを飾る。爽やかなメロディと力強くもやさしい彼の歌声が、観客たちに音楽を届けていく。続いては、寒い季節にぴったりの『冬のうた』を披露。ぬくもりのあるメロディと彼の優しい歌声が、心に寄り添うように会場を温かく包み込んだ。
今日の出演者であるケシカルカッコと尾上明範との出会いを語る彼の表情からは、本日のイベントを心の底から楽しんでいる様子が伝わってきた。
2024年は、彼がヴォーカルを務めるバンド・キノミキノママとしての活動がメインとなる中、バンドの楽曲から『夏を待つ』を披露。疾走感のあるアコースティックギターのサウンドと声量のある歌声で、バンドで見せる表情とは違う一面を見せる。続いて「大切な曲です」と紹介されたのは『ペトリコール』。ぬくもりのあるライトの下、大切な楽曲に想いを込め、目の前の人たちに音楽を届けた。
「ゆったりな曲が多くてトップバッター向きではないんです」と笑みをこぼす彼だが、弾き語りではゆったりと聴かせ、バンドでは明るく楽しい一面を見せる。その二つの異なる表情を持つ彼が披露したのは、バンドでも音源化された彼の1st シングル表題曲『満月のカンヴァス』。
広がる彼の音楽の中、バックの窓に映る照明がまるで満月かと思わせるかのように輝く。最後はバンドの新曲でもある『暁とエピローグ』を披露。バンドと弾き語りの二刀流で活動を始めた2024年。その二つの経験が糧となり、今回のライヴに想いを込めてくれた。主催者として、一人一人に音楽を届けて見事トップバッターを飾った。
セットリスト
1.心象風景
2.冬のうた
3.夏を待つ
4.No Name
5.ペトリコール
6.満月のカンヴァス
7.暁とエピローグ
≪プロフィール≫
大阪を拠点に活動するシンガーソングライター、ヴォーカリスト。 2023年6月25日に1stシングルとなる『満月のカンヴァス』をリリース。 現在もライブハウス、イベントなど幅広く活動を行っている。キノミキノママのギターボーカルとしても活動中。
《SNS》
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Youtube:https://www.youtube.com/@yujin_musichann
ケシカルカッコ
街ひとつ吹っ飛ばすふたり組・ケシカルカッコが登場。パワフルなヴォーカル・稲積の歌声に、やさしい歌声を重ねて厚みを出すアコースティックギター / コーラス・松内のハーモニー。一声目から観客たちを惹きつけ、『カンナ』で会場を一気に魅了する。
続いて『きょうも戦士は大きな声で』では、「ケシカルカッコです! よろしくお願いします!」と挨拶をし、街ひとつ吹き飛ばすようなパワフルな歌声で会場を沸かせた。「今日は、夜ともをふっとばしにきました!」と威勢よく宣言し、続けて『おしゃれしてみろ』を披露。声量、パワー、メロディ、パフォーマンス、その一つ一つに宿る“魂”が観客へと伝わっていく。
そこから一転、表情を変え、切なさを感じる歌声で『SHOWER』を披露。雨音のように心に響くそのメロディが観客を静かに包み込む。そして、手拍子とともに会場と一体になって『熱帯雨林』へ。この2曲は、ケシカルカッコがパーソナリティーを務めるラジオ『夜です、ケシカルカッコ』でも使用されている楽曲だ。主催のRYOもコーナーを務めるこのラジオが、今回のイベントへの繋がりとなった。ラジオさながらのトークで、会場の空気をさらに温めていく。
「ミュージシャン、全員そうだと思いますが、お客さんがいなかったら意味がない。目の前のお客さんは、別の予定があったかもしれない。今日来てくれていることを、お客さんからの愛だと受け取っています」。そんな想いを込めて披露されたのは『愛ノ応エカタ』。サビでは雄叫びをあげ、会場中が拳を振り上げ、熱気に包まれた。
最後は受け継ぐものをテーマにした1曲『Copy and Paste』。パワフルなパフォーマンスの中で紡がれる1曲1曲が、観客一人一人の心に深く響いていく。ケシカルカッコの魂が音楽に入り込み、会場全体が彼らの音楽に包まれた瞬間だった。
セットリスト
1.カンナ
2.きょうも戦士は大きな声で
3.おしゃれしてみろ
4.SHOWER
5.熱帯雨林
6.チェーンオイルバー
7.愛ノ応エカタ
8.Copy and Paste
≪プロフィール≫
Vo.稲積帆波とAg/cho.松内功太による街ひとつ吹っ飛ばすふたり組。 半年に1回の音源リリースと3ヶ月に1回のワンマン。2024年、グランフロント大阪とFM802の共同イベント『MUSIC BUSKER IN UMEKITA』オーディションに合格し、《バスカルカッコ》と名付けて公式で路上ライブを定期的行っている。現在、ネットラジオNFRSにて、毎週日曜24時から「夜です、ケシカルカッコ」もオンエア中。
《SNS》
X:https://x.com/checical_cacco
Instagram:https://www.instagram.com/checical_cacco/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCbdhvcazkIuOAHOYnRwnu9w
尾上明範
今回のイベントのトリを務めるのは、島根県益田市出身のシンガーソングライター尾上明範。優しく和やかな雰囲気で会場に挨拶をし、1曲目『拝啓』を披露。第一声からビブラートの効いたやさしい歌声で会場を魅了する。
「東京から来たと紹介されると緊張しますね。出身は島根県だから何も知らないんですけど」と戯けた表情で話し、続いて『君へ子守唄』を披露。
「いろんな場所、いろんな街で歌うことが多いんですが、大都市を避ける傾向にあります」と語る尾上は、大阪のライヴハウスで歌うのは初めてだと話す。彼のぬくもりのある歌声には、全国のさまざまな場所で人々に歌を届けてきた安心感が滲み出ていた。
昼に大阪でライヴを行い、夜は岡山で歌った後、再び大阪に戻ってきたというこの日。彼が遠い街へと“トレイン”のように進んできた姿を表すかのように『ブルートレイン』を披露。疾走感のあるメロディに会場の手拍子が重なり、彼が全国を歌で旅している様子が目に浮かんだ。
続いて、人前でさまざまな出来事を歌にして表現する彼が披露するのは、ワンちゃんとの散歩をイメージした1曲『散歩道』。「この曲を選んだ理由は、芳仲悠人のバンド名・キノミキノママというワードが出てきたからです」と語り、続いて21歳で上京した頃に作った『桜の詩』を披露。上京当時の彼の気持ちが込められたこの1曲が、観客の心にスーッと染み込んでいった。
彼の楽曲は一つ一つが情景を浮かばせ、その情景と共に、尾上のやさしくぬくもりのある歌声が心へと想いを導いてくれる。
「いろんな人の人生があって、変わらずに歌い続けているからこそ、音楽の場でいろんな人といろんな人の“待ち合わせ”のような場所をこれからも作っていきたい。」
そんな想いを込めて、今日出会った人たちとの再会を願い、最後に『ポラリス』を披露。彼の歌声と音楽には、聞く人の心をやさしく、おだやかな気持ちにする力があるのだろう。しっかりと観客の心を掴み、歌を届けてくれた。
『ポラリス』の余韻に浸る会場からはアンコールの拍手が送られる。予定にはなかったアンコールに感謝を伝え、最後は『マーチン』を披露。東京で出会った仲間に向けたこの楽曲では、会場中の手拍子が明るく夜に光を灯し、イベントの幕を下ろしてくれた。
セットリスト
1.拝啓
2.君へ子守唄
3.やりきれない夜のうた
4.ブルートレイン
5.散歩道
6.桜の詩
7.換気扇
8.ポラリス
enc.マーチン
≪プロフィール≫
島根県益田市出身。 上京後シャンソニエでシャンソンを中心に歌いはじめる、後に今の弾き語りスタイルに変わり全国各地でライブ活動を行なっている。 アメリカTJSラジオ局「Tokyo Musicum Station」にてオリジナル曲「手紙」がキャンペーンソングとして、USENインディーズチャンネルにて「ポラリス」がパワープレイされるなど、リスナーの頭の中に映像が浮かぶような情景描写豊かな楽曲が評価されている。
≪SNS≫
X:https://x.com/onoeakinori
Instagram:https://www.instagram.com/akinori_onoe/
Youtube:https://www.youtube.com/user/akionoakiono
出演者ライブ情報
芳仲悠人(キノミキノママ)
1月31日(金)@心斎橋FootRock&BEERS
『Re+Initiate〜僕らの旅路〜』
open 18:00 start 18:30 (キノミキノママ21:30〜)
Act
キノミキノママ
透明世界
月ノ雫(fr.東京)
Lanthan$903
AKAMONE
明日真ヒロトfeat.chan86
ケシカルカッコライブ情報
1月24日(金)@南堀江knave
レコ発ワンマン「千里の道も一歩ッコ」
open 18:30 start 19:00
尾上明範ライブ情報
日程 2025年3月2日(日)
OPEN 17:00 START 17:30
場所 NITE KLUB RUDY
大阪府池田市石橋2丁目4−1 アネックス2B1(最寄駅:阪急 石橋阪大前)
ミュージックチャージ 1,000円(要別途ワンドリンク)
出演予定者
・ShioTani Takashi(年明けからshioから改名予定)
・芳仲悠人
・しゅんすけ(RUDYのマスター/元JERRY BEAN CLOWNSのSAX)
会場:夜を灯して https://x.com/yoruwotomoshite
カメラマン:coloring pictures
【Instagram】https://www.instagram.com/coloring_pic__/
【X】https://x.com/coloring_pic_
ライター:音楽インフルエンサーRYO
https://x.com/yo19930223