【ライブレポート】板歯目≪GAGAFEST2023≫

大阪から3時間以上バスに揺られて到着をしたのは、京都府の京丹後BEATCAMP。こちらで開催されたのが今年2度目の開催となる音楽好きが0から創る本気の野外フェス「GAGAFEST(⁠ガガフェス)⁠」。そんなGAGAFESTのライブレポートを1日1組ずつ紹介していきます。

板歯目

第1部と第2部に分かれているGAGAFEST。第1部のガラシャSTAGEのトリを飾るのは、爬虫類系ロックバンド板歯目。
『曲をいっぱい詰め込んだのであまりしゃべらないですが、楽しんでほしいです。』とGt.Vo.千乂がゆるく伝える。そこから一瞬の間もなくバンドサウンドが叫びだす。先程までゆっくりと喋ってた子と同一人物とは思えないくらいかっこよくハスキーな歌声で会場をの空気を一瞬で作り上げる。疾走感のあるドラムのリズム、響かせるベースライン、走り抜けるかのようなギターのサウンド。1曲目「ラブソングはいらない」から初見の人まで虜にしてく。彼女の歌声は際立ち、天高くまで届けてくれる。手も止まらぬ速さで演奏をしていくベースソロ、そこからのドラマソロと個々が見せ場を作り出す。テンポアップしていくサウンドに観客たちは首を強く振っていく。

「地獄と地獄」では、疾走感のあるサウンドとラップ以上に早口の歌声で突き進んでいく。サビの『wow、wow』ではコールアンドレスポンスが会場を一つに。一つ一つの音が重厚感がありそれぞれの音が重なり合うことでより厚みを生み出し心を鼓舞させてくれる。
『沈む!』と叫び、演奏スタート。ループするギターの音色と彼女の歌声が紫のおぞましさを生み出す照明の中で歌われていく。徐々に増えていく音数。だからこそ勢いを持つサビは聞いていて気持ちがいい。時間も17:00を超えて暗くなってきた会場の中、彼女たちのステージはまるでライブハウスかのように熱気を見せていく。
息のつく暇もないくらい披露されていく楽曲達。フェスのステージとは思えないくらい曲数を披露した板歯目。ワンマンを見たかと思ってしまうくらい怒涛のようなバンドステージは会場全体を魅了したこと間違いないだろう。

セットリスト
1.ラブソングはいらない
2.ちっちゃいカマキリ
3.地獄と地獄
4.KILLER,Muddy Greed
5.沈む!
6.エバー
7.雪だるま
8.Ball & Cube with Vegetable
9.dingdong jungle
10.SPANKY ALIEN
11.オリジナルスクープ
12.オルゴール