【新曲レビュー】RYO Weekly Music Selection 6選≪2025/06/04≫

TVアニメ『WIND BREAKER Season 2』のオープニングテーマとして書き下ろされた「BOYZ」。“自分の居場所を見つけ、守りたいもののために戦う”――そんな強い意志が込められた楽曲だ。

『NEW ERA』や『ST』でも見せてきたような、バンドサウンド全開の疾走感あふれるロックチューンで、SixTONESの持つエネルギーがこれでもかと詰め込まれている。そのサウンドはまさに魂を揺さぶる力強さ。

本当にどんなジャンルでも自分たちの色に染めて、最高のエンターテインメントに昇華してしまうグループだと改めて感じた。CDリリースに合わせてサブスク配信も開始されたのが嬉しいポイント。バンド好きなリスナーからも支持されているSixTONESだからこそ、今回のような楽曲は幅広い層にしっかり届いていくことだろう。

ニュース情報番組『サン！シャイン』のテーマ曲として書き下ろされた「breakfast」。
毎月のように新曲を発表し、すべてにタイアップがつく彼らの勢いは今作でも健在。

朝にぴったりな爽やかでエネルギッシュなサウンドに仕上がっており、『ダンスホール』以来となる本格的なダンスパフォーマンスのMVでも大きな注目を集めている。
その映像からは、アーティストとしての表現力やパフォーマンスの幅広さが存分に伝わってくる。

また、2025年上半期のBillboard JAPANでは、
・総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」
・総合アルバムチャート「Hot Albums」
・トップアーティストチャート「Artist 100」
の3部門すべてで首位を獲得。まさに今、邦楽シーンの頂点を走り続ける存在だ。

その躍進は、まだまだ止まりそうにない。

先日、さいたまスーパーアリーナにて「FRUITS ZIPPER 3rd ANNIVERSARY 超めでたいライブ -さん-」を開催したFRUITS ZIPPER。
今作「さん」は、その3周年を記念してリリースされた最新曲だ。

歌詞の中には＜さん＞という言葉がちりばめられ、ポップでキャッチーなメロディと相まって、明るく楽しいムードが全開。
振付や＜さん＞というワードの遊び心も満載で、SNSでも多くの人に使われる新たなヒット曲となる予感が漂う。

今年こそは、紅白出場もほぼ確実と言っていいほどの勢いを感じさせる、今もっとも注目すべきアイドルグループのひとつだ。

複数の登場人物が入れ替わりながら物語が展開していくような構成で、まるで舞台劇を観ているかのような没入感を味わえる1曲。
初めて聴いたとき、「また面白い楽曲を生み出したな」と思わず笑みがこぼれた。

リズミカルなサウンドの上を、多彩な歌声が入れ替わりながら進行していく。
バラバラになりそうでいて、しっかりと重なり合い、最終的には“ビッケブランカにしかできない音楽”として完成している。
この自由さと遊び心こそが、彼の最大の魅力だと改めて感じさせてくれる作品だ。

6ヶ月連続リリース企画の第6弾として公開された、AKAMONEの新曲「本音を言えば」。音数を抑えたシンプルな構成だからこそ、Gt.Vo 野元の儚くも芯のある歌声が、より一層心に染み込んでくる。

さらに今作では、Dr.Cho 東里優月とBa.Cho 板橋帆乃香のパートも印象的で、曲に表情の豊かさや変化をもたらしている。
バンドとしての多面性を感じさせる仕上がりだ。

毎月楽しみにしているAKAMONEのリリース。次回作も今から待ち遠しい。

“両想いだったはずが、気づけば片想いになっていた”――そんな切ない状況を、セルフライナーノーツで言葉にしていたHello Hello。

ギターのサウンドには、何とも言えないもやもやとした感情がにじみ出ており、繊細な歌声がその空気感をさらに引き立てる。

ドキドキとときめく片想いではなく、どうすることもできない無力さや、静かに募っていく儚さを描いた1曲。
心の奥に静かに残る、そんな楽曲だ。