2024年1・2月マイベストアルバム10選

2024年1・2月マイベストアルバム10選

年末に個人的に好きだったアルバムを50枚選出をしている。その中でも特に好きだった10枚はレビューものせて紹介をしているのだが、毎年いいアルバムが多すぎて選出が難しいことや振り返りが大変だったりする。そこで今年から2ヶ月に1度10枚を選出する記事を書くことにした。紹介順は、ランキングではありません。また、フルアルバムだけでなくミニアルバムやEPも含める場合もあります。紹介した作品はすべて、サブスク配信されていますのでぜひこの記事をきっかけに聞いてみてください。

the pullovers 『ぼくらの安心基地』

2019年7月に始動。 SSWとして活動していたVo.Cettiaと、Cynical Animal Youthやthe scentedなど複数のバンドを掛け持つGt.佐々木理久の2人を中心に結成。今作は5枚目のミニアルバム。作品全体からノスタルジックな雰囲気を醸し出しながらも、2曲目「朝のテーマ」ではロックサウンド全開で疾走感のあるバンドサウンドを見せてくれる。the pulloversが自分たちが好きな音楽を作品に詰め込んだ、そんなことが作品から伝わってきた。初見なのに安心感をがあり、気づけば聞き入ってしまうミニアルバム。

三浦大知『OVER』

三浦大知の7年ぶりのオリジナルアルバム。1曲1曲の存在感はあるが、フルで聞いた時にはするっと入ってくるまとまりがある。30分弱というアルバム全体の短さが何度もループしたくなる気持ちにさせてくれる。全曲アルバムレビュー記事も書いたが、三浦大知のアップデートと現在の今を生きて常に最高到達点を目指してきた彼だからこそのこのアルバムだ。より詳しいレビューはこちらをチェック。

『いきものがかりmeets』

楽曲を主人公に作品の新たなストーリーを見出すべく、12組の素晴らしいアーティストたちと出会い、新たな息吹がもたらされることでその魅力が拡張される、楽曲×アーティストの新感覚コラボレーションアルバム。アーティストの持ち味を生かしながら自分たちの曲に生まれ変わらせた楽曲達。いきものがかりが好きだったのもあるが、ここまで満足感の強いトリビュートアルバムは初めてかもしれない。特に、「コイスルオトメ / SUPER BEAVER」「茜色の約束 / TOMOO」「YELL / ゆず」の3曲は何度聞いたかわからない。

South Penguin『South Penguin』

東京発のバンド。現在は、サポートを迎えてボーカルのアカツカによるソロプロジェクトとして活動中。浮遊感があり、メロウな楽曲たち。アルバム全体に漂う独自の世界観。心地よさと共に唯一無二の世界観の楽曲たちが中毒性を誘う作品に仕上がっている。

Chevon『Chevon』

北海道札幌発のバンド。2024年に入り、各地のフェスの出演が発表されており今強い勢いを感じさせるロックバンド。中性的な歌声を持つVo.谷絹茉優の歌声と中毒性の強いバンドサウンドが生み出すジャンルレスな楽曲たち。一度聞くと何度も聞きたくなるような楽曲たちが凝縮された1枚となっており、Chevonの名刺がわりの作品といってもいいだろう。2024年大ブレイク間違いないのバンドだ。

大橋トリオ&THE CHARM PARK『Tiro&Charm』

大橋トリオとTHE CHARM PARKの2人のギターとヴォーカルを中心としたアコースティックコラボアルバム。アコギだからこそのシンプルなサウンドの中にあるアレンジや二人の心地よい歌声。心地よい楽曲達が続き、気づけばリラックスした気持ちになっていく。

私立恵比寿中学『indigo hour』

8枚目のアルバムであり、10人体制後初のアルバムでもある。私立恵比寿中学をこれまで聞いていた方ではないのだが、気になる存在となったのは、昨年リリースされた「Summer Glitter」を聞いた時。K-POPのような楽曲アプローチにエビ中としてのイメージを大きく変えてくれた。今作は、体制の変化と楽曲としてのアプローチの振れ幅を広げた1枚ともいえるだろう。

Lala『ハートビート』

Vo.Gt.ayaho,Dr.YUMEKA,Gt.Ba.TAKETOからなる、力強くも繊細なギターロックバンド。バンドとして初のフルアルバムをリリース。アルバムのスタートを飾る「君を泣かせたい」の初めのフレーズ《わたしはうたをうたっている》。このフレーズからアルバムが始まることでライブがスタートしたような気持ちにさせてくれる。「だまされてあげる」のような1曲の中で変化する楽曲もありながら、キャッチーかつギターロックのよさを感じられる楽曲達。バンドとしての今後の可能性を感じられる作品に仕上がっている。何度も聞きたくなるような1枚だ。

SUPER BEAVER『音楽』

メジャー再契約第3弾フルアルバム。2年ぶりとなるフルアルバムは、12曲中7曲がタイアップ曲となっている。「切望」「ひたむき」「決心」のようなビーバーならではのライブアンセムがありながらも「裸」のようにサウンドを極力減らした新しいアプローチもある。SUPER BEAVERが改めて音楽と向き合った1枚とも言えるだろう。

Cocco『ビアトリス』

13枚目アルバム。Schroeder-HeadzやThe Ravensのメンバーとしても活動している渡辺シュンスケが、今作で初めてCoccoの作品にサウンドプロデュースで参加し、5曲を手がけている。こちらの楽曲「春荒らし」もそのひとつ。ピアノとストリングスが作り出す壮大なメロディに彼女の唯一無二ともいえる歌声が合わさり芸術的な楽曲に仕上がっている。

アルバムを紹介しようと決めてから毎週10枚近い新譜をフルで聞くようになった。普段しっかり聞き込んでいなかったアーティストのよさや新たな表情を見ることで過去の楽曲とも再度向き合うようになった。こからも2ヶ月に1度個人的に好きだったアルバムを10枚紹介してきたいと思う。ちなみに1~2月リリースで聞いたアルバムやEPはこちらです。

RYOが聞いた2024年1・2月リリースアルバム

yama「awake&build」
ヒグチアイ「未成線上」
Novel Core「HERO」
PEOPLE1「星巡り、君に金星」
キタニタツヤ「ROUNDABOUT」
かれん「ロマンスの行方」
上田竜也「ギリスト!」
カネヨリマサル「波打つ心を持ちながら」
新東京「NEO TOKYO METRO」
the pullovers 「ぼくらの安心基地」
マハラージャン「ゾーンに入ってます。」
三浦大知「OVER」
トリビュート「いきものがかりmeets」
INI「MATCH UP」
moon drop「君にみた季節」
ねぐせ。「ファンタジーな祝日を!!!」
Cocco「ビアトリス」
フジタカコ「HEROINE」
South Penguin「South Penguin」
ツチヤカレン「HORN CREAM」
komsume「反抗期」
Chevon「Chevon」
Lym「torch」
羽柴秀吉「IMAGE」
礼賛「PEAK TIME」
大橋トリオ&THE CHARM PARK「Tiro&Charm」
私立恵比寿中学「indigo hour」
Lala「ハートビート」
SUPER BEAVER「音楽」